東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『小山ゆうえんちぃ』

■ 土曜の昼にやっている情報番組にタレントのほしのあきがでており、女性リポーターが鼻の前で両手を広げるようなポーズをしたときに「それじゃあ、小山ゆうえんちじゃん」とすばやく突っ込みを入れていた。ほしのあきが29歳だということは以前なにかで知ったが、それは別にどうも思わないのだけど、この突っ込みを観ていて「あ、この人は確かに29歳だわ」と思った。鼻の前で両手を広げてウネウネし「小山ゆうえんちぃぃぃ」と言ったのは桜金造だけど、あのCMを観ているのはギリギリで僕くらいの世代までなのではないのだろうか。しかも栃木県の遊園地だからCMも限定した地域にしか放送されてないだろうし。


■ ところで小山ゆうえんちのホームページを観てみたら小山ゆうえんちは2005年2月をもって閉園したそうな。なんと。実は僕は小山ゆうえんちには一度行ったことがある。とはいっても、ものすごく小さいときで記憶にはない。以前、古い写真を整理していたら若かりし父親に連れられて小山ゆうえんちに行っている自分の写真を発見した。その写真をみて当時の僕は思ったものだ。「嗚呼、僕は桜金造のゆうえんちに行っていたのか」と。ともかくこれで今後、小山ゆうえんちと桜金造のコラボは二度とお目にかかれないのだろう。まぁそれを惜しむものもそれほど多くはないのだろうけど。


宮沢章夫さんの日記を読んだところ、どうやら『モータサイクル・ドン・キホーテ』はテレビで放送するらしい。地上波と書いてあったのでおそらくNHK教育の『芸術劇場』ではなかろうか。なんてすばらしいんだ、また観れる。


■ この前、芝居を観た後に購入した上演台本を読んでいたら一つ気になることころがあった。物語の序盤、主人公である竹内忠雄とその妻真知子がちょっとした問答をしているところにバイクに乗った坂崎仁が登場するシーンがある。芝居では2人が言い合っているところに割って入るような感じでバイクのエンジン音が舞台の奥から聞こえてきたような印象だったのだけど、上演台本だと2人の会話は一度途切れ、その上ト書きに「沈黙」とあってからバイクが入ってくると書かれてあり、そうだったかなぁと気になっていた。自分の印象だから勘違いかもしれないんだけど、舞台上の人物が2人から3人に替わるシーンなのでそこを宮沢さんが台本からどう立体化しているのか今一度確認したいと思っていた。テレビで放送してくれるのは本当に有難い。


■ まだそうとは決まってないけど最近の『芸術劇場』は充実している。チェルフィッチュの『目的地』を放送したり(僕は観てないが)、イッセー尾形さんのスタジオライブを放送したり(僕は後半の30分くらいしか観てないが)、さらに来月11日は東京乾電池の公演『長屋紳士録』を放送するらしい。柄本明さん、ベンガルさん、綾田俊樹さん、角枝和枝さんと主要メンバーが勢ぞろいしている公演を放送するときた。さらに「東京乾電池の世界を語る」というコーナーではなんと柄本明さんと松尾スズキさんが対談するらしい。おいおい、世代を超えた夢の競演じゃねぇか。最高だよ、「芸術劇場」。ほんと今度こそ見逃さねぇぞ。