東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『川と祭り/長屋紳士録』

交差点

■ 昨日行った祭りについてさらに詳しいことを聞いた。なんでもこの祭り、これまでも開催時期に雨が降らなかったことがないのだという。時期的なものはあるのだろうけど、そういうのも超えて何かがあるんじゃないかと思うのは、この祭りがそもそも水の神様を奉るためにあると知ったから。確かに隅田川神社は隅田川の目の前に立ててある。そして神社の一番近くにある隅田川に架かる橋の名前は水神大橋。


■ それで改めて地図を見ると、この土地の近くでそれが人工的なのか自然のものなのか判らないけど、隅田川がものすごいカーブを描いているのに気付いた。これ、嵐で川が氾濫したらまだ整備が行き届いていなかった時代はひとたまりもなかったのではないか。さらにすぐそばには荒川も流れているし。川に囲まれた土地だからこそ得られる恩恵もあったのだろうけど、その分、苦労もあったのだと思う。よく見ると両岸とも、川の付近に神社や寺がいくつもある。川と共に生きる人の暮らしがあるのだろうなぁと思う。ところでこの神社の歴史や隅田川のことについて書かれたサイトを見つけた。昔はもっと川が内陸まで来ていたようだ。今の地図と照らし合わせると変化が判ってとても面白い。


NHK教育テレビの『芸術劇場』で放送していた東京乾電池の『長屋紳士録』を観た。本編が終わった後の対談で、柄本明さんが東京乾電池の活動について語っている中で、笑わせるということとは違うことをやろうと『お茶と説教』という演目を上演したとき、それまでの東京乾電池のイメージで、それはつまり笑うために観に来たお客さんの表情が徐々に変わっていき、次第に舞台と客席の間に距離が出来てきたのが判ったのだという。ただ、その距離がどんどん広がってピーンと糸が張るくらい離れたところで、客席からポツリポツリと笑い声が出てきたとき、それまでとは違う面白さを感じたということを言っていた。


■ 自分達がやっていることにはっきりとした手応えを感じることができた瞬間について語る柄本明さんは本当に芝居を楽しんでいるように見えた。