東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『飛んでみる』

■ 譲れねぇぞと思うことが、世の中で俺が信じてる「本物」に近づいていければいいと思いつつ、蒸し暑い日々を送っている。が、時と場合によっては「本物じゃないもの」が必要な場合もあるらしい。いや、そもそも「本物」と「本物じゃない」の区別だって俺の中だけのものでしかないわけで、実際のところそんな区切りはどこにもなく、あらゆるものが平等に、等しく『価値』いうものとは別の次元である。俺は時にその区別を気にしすぎる。

あらためて思う。

美しい花はある、花の美しさはない。

なのか、

花の美しさはある、美しい花はない。

なのか。


いや、頭で考えすぎるな。

何がピカソだ、そんなもん関係ねえよ。談志が今の状態から脱却しようと思ったら、思い切って飛べ。飛べっていうと、みんな二、三歩前へ飛ぶことを考えるけど、そうじゃない。ポンッと横へ飛ぶんだ。具体的にどうやるかは自分で考えるしかない。だけど、あなたは横に大きく飛べるよ。こんなに自意識の強い人はいないからね。今の内的な障害を越えたら、絶対に名人になる。


en-taxi』の2006年夏号の石原慎太郎立川談志の対談で石原慎太郎が言った言葉。考える前に飛べとは誰の言葉だったか。