東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『楽日』

■ 以前の日記からずいぶんと間隔が空いたのは、自宅のパソコンの前に座る余裕がなかったからで、ここ数日間はずいぶんと忙しかった。


■ その中で17日の日曜だけほんとにぽっかりと休みになり、絵に描いたような爆睡をし、寝すぎて腰が痛くなって起きて、時計を見たら14時過ぎでどうしようかと思った末にカベさんがブログで書いていたツァイ・ミンリャン監督の『楽日』を観に渋谷に出かけた。


■ こんなことを言うと何様だってことになってしまうけど、『楽日』は今、僕が演劇でやりたいと思っていたことがぎっしりと入っていた。言葉を徹底的に排除している。それでいて音にはものすごく意識的である。役者の立ち振る舞いは整然として時に醜くそして美しい。小栗康平監督の『埋もれ木』を観た時以来の刺激を受けた作品だった。本当に観にいってよかった。レイトショーでやっていた同監督の『迷子』も観たかったけどそれを観るのはよして家にとんぼがえりして、台本書きにとりかかった。めちゃくちゃ刺激を受けたので無性に芝居を書きたくなった。


■ それで昨日、とりあえず仕事も台本も一区切りついた。ちょっと驚くくらいの勢いで日々が過ぎていったのでさすがに疲れたけど充実していたと思う。とにかく『楽日』は本当によかった。


■ 今日の空日記。日中は雑用で街中をウロウロしたけど、もうずいぶん涼しい。いつもはあまり使わない駅から見える風景。金融の要塞とでも呼べそうな感じ。