東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『鍋をして、有楽町で飲んで』

■ 25日(土)。小田急線に乗る。小田急に乗ると町田を思い出す。と、いってもそれもずいぶん昔の話なのだけど。あの頃、快速急行に乗ってやけに頻繁に町田に行っていた。やけに遠い土地のはずなのに快速急行のおかげでずいぶん近い街のようにも思えたけど、今はまたやけに遠い街になってしまった。


■ 冨江くん家で鍋をやることになり、それに呼ばれてふらふらとでかけた。その街は坂が多く、冨江くん家も高台の上の方にあるのだけど、そこがとても景色のいい場所で、なんて素敵な場所に住んでいるんだろうと一気にうらやましくなってしまった。住むなら高台ですな。夜景がほんとうによかった。ちなみにこれは朝に撮った高台からの風景。



■ 鍋を囲むと楽しくてしょうがない。本当にくだらない話しかしなかった。冨江くんはビニール袋を「あれ、これオブラート?」と言って食べだすし、俳句を読むぞと言っては5・7・5ではなくなぜか6・8・6で諳んじることになるし。はたまたなんちゃって英語をみんなでしゃべっては笑う。「キリがない」を「キリ/ガット/ナイン」と無理くり英語読みしたのには本当に笑った。それにしてもこうやって文字にするといよいよくだらない。


■ 結局、朝9時過ぎまで冨江くん家にいてそれから帰宅。昼過ぎまで家で休んでから有楽町へ出かける。大学の頃にお世話になったK先生が学会で東京に来たので、神奈川に住んでいる大学の同期H君と3人で銀座の沖縄料理の店で飲む。以前、銀座のギャラリーでリーディングをしたときに行った沖縄料理屋でその後もなにかあるとしばしば行っているお店。最近はご無沙汰だったけど久しぶりに行く。


■ 大学の頃のことをいろいろとしゃべる。時間が過ぎて変わったところもあるけど、根本の部分ではみんなちっとも変わってない。今から思うと「アホなことばかりしていたなぁ」と思う過ぎていった時間がどれほど貴重だったか。かといって今がまっとうかというとやはり変わっていないとも思う。確かにそれぞれ働いて、家庭を持った人もいるから、学生の頃とは少しベクトルは変わってしまっているかもしれないけど、何かをやる衝動の根源は「それは面白いか」であることに変わりはない。3人が3人とも今も「アホだなぁ」と思うことをやっている。多分、こういう風に僕らは年を重ねていくのだろうと思う。


■ 店を出ると雨が降っていた。傘なんて持ってないから駅までみんなびしょ濡れになりながら歩いた。駅に着いたら「じゃあ、また」と言ってわかれた。今度いつ会うのかはわかんないけど、何年経っても「じゃあ、また」といって気楽に会える人たちの存在は本当にありがたい。