東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『静かな空間』

■ 仕事で朝からあるスタジオに入る。スタジオの扉を開けるとまだ暗かった。どうやら僕が一番に着いたようだ。まぁ下っ端としては当然なのだけど。設備上、防音になっているその場所はとても静か。しばしその場所にいると、ふと誰もいない劇場の雰囲気を思い出した。


■ 僕は誰もいない劇場が好きで、何か芝居があって劇場に入る機会があるとわりと早い時間に劇場に入って舞台の上や客席に座ってぼーっとしていた。やがて役者やスタッフたちがやってきて、本番の前に台詞を声に出すものがいて、柔軟体操をするものがいて、照明や音響のチェックをするものがいる。受付の準備が入り口付近で始まり、お客さんが集まってくる。そして開演の時間を迎えると劇場があらゆる音に包まれる。その時間の前にある束の間の静寂。その静かな空間がとても好きで、久しぶりにその感覚を味わった気がした。


■ 今日の空日記。とても寒い朝。そして雨。夕方には雨も止んでオレンジ色の空が少しだけ顔を出した。職場でバレーボールの話になった。どのポジションをやりたいかと問われてセッターと答えた職場の先輩の理由は「トスが好きだから」。まぁ好きならやりたいよなぁ。しかし「トスが好き」ってなんだか面白いな。帰宅してから近所の銭湯に行く。温かい湯船にゆっくりとつかるとすごく気持ちいい。と、明らかにその筋の達の方が入ってくる。右肩にみごとな竜がいらっしゃって「あちゃあ」と思った。湯上りは外の冷えた空気が気持ちいい。