東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『久しぶりのメールなど』

木漏れ日

■ 昼食にと入った中華料理屋のランチメニューにカニ玉があったので「カニ玉だぁ」と喜びつつ注文するも、どう贔屓目に見ても卵の中にカニが見当たらず、「玉だぁ」と嘆いてみ、そのうえかかっているソースがトマトソースの味しかしないときたもんで「プレーンオムレツだぁ」と憂いてみた昼下がりでした。本日も快晴です。


保坂和志さんの『カンバセイション・ピース』読了。結構なボリュームの小説だったとはいえ、ずいぶんと長い時間を費やして読んだ。ゆっくりと読みたくなる小説だった。と、いうか、ふと思い立ったらいつでも読めるようにこれからもいつもかばんの中にいれておこうかとさえ思えてくる小説だった。保坂さんの文章はほんといいなぁと思う。


■ ある方からメールをもらった。すごく久しぶりだった。直接お会いしたのはいつだろうと思い出してみてもはっきりしないのだけど、それは多分、その人が作・演出をした芝居を観にいったとき挨拶をして以来ではないか。かつての友人たちで、いつの間にか疎遠になってしまった人というのはいるもので、それは何も喧嘩したとか仲違いしたとかそういうわけではなく、なんとなく連絡を取らなくなっていくうちに次第に時間が過ぎてしまったというような感じで、そういうのってなんだか不思議なもんだと思えたりもするけど、連絡を取らないことに大した意味は、多分ない。その人との関係性がどうのこうのではなく、ただ、お互い『今』が大事であって、忙しくて時間がなかったり、たまに時間があったとしても、自分の中でタイミングというのがどうも合わないとかそういうもんなんだと思う。僕は結構億劫なほうだし、『いつかどこかでばったり会えるだろう』と考える性質なので、そういう風になってしまってもそれはそれとして割り切ってしまう。何かと便利な世の中なので、ブログやらミクシィやらで近況を知ることが出来る友人もいれば、そういうものは一切やらず、電話もメールもしないから、今何をやっているのかさえよく判らない友人たちもいるけれど、それはそれで元気でやってくれてればいいのではなかろうかとも思う。いつかどこかでばったり出会えれば、それはそれですごく楽しいことなんだろうと思うのだ。とはいってもこうやってどこかで誰かがこの日記を読んでいてくれていたというのはなんともうれしいもんだなぁと思います。今度時間があったら飲みましょうとメールをくれたので、ほんと是非に是非にと思う次第でありました。