東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『水門のある川』

■ 暑い日が続く。昨日はすごくいい天気だった。で、今日は、ぶ厚く横たわった雲のせいでやけに蒸し暑い。共に日本の夏の印象。そして僕は仕事でいろいろなところを車でまわる。神奈川や千葉を経て、今度は埼玉の方に行った。埼玉はかつて別の仕事をやっていたときによく車で走ったので、なんだか懐かしい。僕が走っていた頃に比べていろいろなものが増えている印象。街は動き続けているのだなぁと思う。それにしても意外と道を忘れていないものだなぁ。ナビなしでもかなり走れる。


埼玉を走ってから、東京都北区の志茂にある岩渕公園なる場所に行ったのだけど、そこはなかなかに痛快な眺めだった。


荒川が水門によって二つに分けられて、荒川放水路隅田川に分かれている。車で走っていた時も思っていたけど、川幅でけえ。川べりにたって改めてそう感じる。これが氾濫したらそりゃ河川付近はえらいことになるのだろうな。会社に戻ってから少しウィキペディアやらで荒川のことを調べたのだけど、川の歴史って面白い。東京は川が多い。海もあるし、けっこう水の都市だ。他の都市と違うのは山が近くにないことだろう。札幌とか京都などはビルの向こうに山が見える。あれは、東京都市部では見慣れぬ景色だ。川の付近の街では川と供に暮らす人たちの生き方がある。以前、墨田区鐘ケ淵の近くでやっていた祭に行ったことがあったけど、あの祭りは水の神様の影響で、祭り開催時に雨がふらないことがないという話をどこかで読んだ。そいつはすごいことだと思った。そういえば今年はどうだったのだろう。とにかく車の運転は楽しいということでした。


■ 『朝からの家』に出演してくれた円谷さんから芝居の案内をもらう。相鉄本田劇場で岸田國士さんの戯曲のリーディングがあるそうな。岸田國士さんとな。何も読んだことがない。ナイロン100℃が岸田國士さんの戯曲を脚色して上演した『犬は鎖につなぐべからず』も見逃したし、ここはちょっと観てみたいなぁと思うあたり。それで、よもやと思い、青空文庫をさぐってみたら岸田さんが書いたエッセイや短い文章などはかなり閲覧可能になっていた。ざっとみたところ戯曲はまだない。うーん、残念。「女九歳」とか少しだけ読む。面白い。リーディング、行きたいな。


■ それにしてもかなり蒸し蒸しする夜だ。