東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『久しぶりに稽古場へ』

■ 以前、一緒に芝居をさせてもらったことがあるKさんから声を掛けていただき、東長崎にある区民集会室へ。地図で見るとそれほど遠くない場所だったので自転車で行く。

そこにある和室で、Kさんが作・演出をしている芝居の稽古をしていた。その芝居で、とあるお手伝いをすることにありなり、通し稽古を見学させてもらう。Kさんは文章を書くのがとても上手で、台詞の一つ一つも上手だなぁと感心。1時間ほどの一人芝居、とても濃い時間を堪能する。


観終わった後に、感想をと言われたので、個人的な感想を少々。とはいえ、演出家の前でなんやらかんやら意見を言うのは苦手だし、恐縮する。一箇所、台詞で個人的にすごく気になる部分があり、その件についてKさんに聞くと「あ、そこ、考えもしてませんでした」と言われてしまう。いやはや。

芝居の稽古場に行くのなんて本当に久しぶり。東京に来てから、稽古といえば都内の区民センター。なにせ安い。区民センターは各場所で洋室だったり、和室だったりする。場所によっては演劇禁止のところも多く、詩を読む団体ですと素性を偽り稽古をするときもある。今回の稽古場は和室。僕は和室の稽古場が好きだ。靴を脱がなきゃならないし、演出する人が畳の上に座ることになるので、基本的に視線の位置が低くなるので、人によっては嫌がる人もいるのだろうけど。


Kさんが形にしようとするものは、僕が作ろうと思うものとはずいぶんと異なるけれど、とても刺激を受ける。それで自分の作品についても改めて思うところがある。


それにしても芝居の稽古場のある雰囲気はなんなんだろう。久しぶりに行ったけれど、やはりとてもいい。それとは別に、集会室に行く前にふらっと立ち寄った千川通り沿いにあったパン屋のメロンパンがめちゃくちゃ上手かった。あと、帰り道にひどい雨に降られる。自転車なので、服ビチョビチョ。