東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ドーナツ、京都へ』

■京都に行った時、久しぶりに会った知人から富有柿というとても美味しい柿を送ってもらった。何かお礼をと思い考えた結果、クリームクリスピードーナツというものを送ろうということに。

僕は詳しく知らなかったのだけど、そういうドーナツ屋が都内に数店舗あり、それが何やら行列をなす程のアレで、そういうこともあり一度食べてみたいとか。品質の問題もあり、例えば土産もののように店から直接発送はできないのだけど、ドーナツを購入してその日のうちにチルド便等で発送すれば、翌日には京都に着き、それなりの鮮度で食べれるのだとか。

ということでドーナツを買いに新宿のサザンテラスに行ったのは24日(月)で、噂によると並ぶとのことだったので、朝9時に家を出てみた。店の前には既に人が並んでいる。15分待ちというボードがかかっている。こんなに人はドーナツが好きだったのかと思う。ひとまず並んで12ヶ入の箱を購入。で、できたては確かに美味しい、けど、濃いと言うか、甘いかと、個人的には。それから発送。黒ネコで京都へ。それが昨日26日(火)、朝には京都に着き、事前に言っておいたこともあり、知人は家族で食したという。美味しいと言ってくれてたので、並んだ甲斐もあったような気がする。


NHK爆笑問題の番組『ニッポンの教養』を見る。早稲田大学で教授陣と平成の突破力というテーマで話しをするという内容。教授として劇作家宮沢章夫さんが出演されていたこともあり、これは見ておきたいと思った次第。

さまざな学生が投げかける質問や意見、そのそれぞれに関して太田光さんが発する言葉はどれもするどい。誠実に生きようとする学生に対して、その無垢さを擁護しつつも「そのやり方で果たしてやっていけるか。そのやり方ではきっと成功しないだろう」と言葉にする太田さん。どうやってこの社会の中で生きていくべきか。その方法を、太田さんは模索し続けている。破天荒に見える振る舞いの、その裏側に極めて冷静に自分の立ち位置を分析している太田さんを見つけた様な気がする。

番組の中で、太田さんがビートたけしさんについて語るシーンがあった。この前観覧した番組では、直接その2人のやりとりを見たので、なにか不思議な共時性を感じる。観覧した番組で、太田さんは「たけしさんはずるい」といった言葉を言っていた。それがよく判らなかった。

昨日の番組でも、太田さんは「たけしさんはずるい」と言っていた。観覧した番組は生放送だったので、実際は昨日のNHKの収録の方が以前のことだろう。その太田さんの言葉をまとめると、

・元々、数学を東大で学びたかったたけしさんは、
・東大に行けなかったことで、数学の道を諦めて浅草で漫才を始め、ひいては映画監督として成功をおさめる。
・が、それはたけしさん本人曰く「2番目の人生」で、本当の数学に触れて生きる人生を生きれていない
・そう言葉にするたけしさんに、しかし太田さんは子供の頃から憧れていて、だからこそ、「2番目」と言い切るたけしさんはずるいと言う。

だからこそ、太田さんは、たけしさんが2番目とする笑いや漫才を、「これが俺の1番」と言い続けて、とことん進んでいきたいという。毎日を、今が1番楽しい、もっと先はきっともっと楽しいという考えで生きていきたいと言う。

そういう太田さんの真摯な生き方。芸能界という場所で、太田さんが自分の生き方で戦い続けている。それに触れると、もっと自分もアレせにゃなぁと思う。