東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『五本木かと思った』

■昼食をファミレスで食べていたら隣の席に座る2人の女子大生の話し声が聞こえてきた。2月に入って春休みに入ったらしく、そうか大学生は休みが長くて良いなと思っていると、どうやら1人がその休みを利用して初めての海外旅行をするらしく、無事に行けるか心配しているといった話しになった。不安になっているその人にもう1人が、大丈夫なんとかなるよ、と言ってさらにこう続けた。

「私も、ロンドンで、変な男につけられたことがあったけど、でもなんとかなったよ」

さらっと言ったけど、そういうことがあるからこそ怖いんじゃないのか。


■日曜の夜はかげわたりのライブを観に六本木へ。久しぶりに歩いたけど、日曜の六本木はやけに静かだった。空き店舗や閉まっている店もある。かげわたりの家常さんとその話しをしたら、家常さんもそう感じたらしく「間違えて五本木に来たかと思った。」と言っていた。別に六本木が好きというわけじゃないけれど、こういう場所が賑わっていないというのがなにやら笑えない状況のようにも感じる。

新しい編成のかげわたりになってからのライブを初めて聴いた。といっても記録用の映像を頼まれたので、カメラをまわすことに意識をとられつつなのだけど。客として聴いてる分には楽しかったのだけど、演奏している側には消化不良だったライブらしい。練習で何度もセッションを重ねるからこそ判る手応え。観客は気付かないものだとしても、その手応え以上のものがなければうまくいったとは言えないのだろう。

ライブ後、打ち上げ。観客として観に来ていたMくんが、「4月からMという名前には一度死んでもらって芸名でやっていきます」と宣言をしていた。というわけで4月からは間違えないように呼ばなければならない。


■役者のUさんから、僕の自主映画を観終わった感想をメールでもらう。長まわしや定点での撮影の多用によって残る印象が薄いのではないか。それを活かすためにもっとばっさりと切るところは切る方がいいのではないか。さらに出演者やスタッフ間でもっと稽古や打合せの時間が取れればよかったのではないかと色々指摘を受けた。もっともだなぁと思ったのは稽古のことで、確かにカメラをまわした本番日以外で稽古をしたのは一日だけで、僕個人や出演者やまわりの人たちの都合を考えて妥協してしまったという点は否めない。もっとじっくりとやれることがあったと思う。そういう意見をもらって、本当にためになる。バンドのセッションではないけれど、芝居も稽古を重ねることで出てくるものがあるのだろうし。