東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『死の棘/備忘録など』

■ 仕事やらなんやらで久しぶりにバタバタとした日々。九十九里には都合3回行った。一番肝心な時にずっと雨が降るという残念な結果。


■ コメントを書いてくれたへも氏がheliosのアルバム『Eingya』をわざわざ家まで持ってきてくれたのは先週の日曜。それで少しおしゃべり。最近、山頭火の詩集を読んでいるというへも氏。それもありいずれみんなで句会をやろうという話になる。いいな、句会。諳んじたいものだよ、句を。これを書いている時点ですでに当日なのだけど、へも氏がやっているバンドかげわたりのライブが六本木であったりしますです。


小栗康平監督の『死の棘』をDVDで観る。すごく面白かった。数十年におよぶ心の病を抱えた妻と、それを献身的に支える夫の話。そこに深い愛のようなものを感じたり切実に捉えようとすることも出来るのだろうけれど、数十年を一つ一つの出来事として分断していくと、それらは極めて喜劇的に映る。きっとそれを『本気』で笑うことこそが正しい見方なのだと思う。所々で挿入される沖縄の島の映像。それが過去なのか、現在なのか、はたまた未来のことなのか、そういうことは一切説明がない。原作である島尾敏雄さんの同名小説のタイトルは聖書の言葉からの引用らしいのだけど、おそらくこの映画にとっての主人公2人の棘として沖縄の島は存在する。愛だけの話ではなく、戦争を体験した人たちの映画としてこの作品は存在すると思う。映画を観終わった後、ネットを徘徊して見つけた『死の棘』に関する興味深い論文を発見。サイトに飛んで指定のアドレスからPDFをダウンロードできます。


■ 『BRUTUS』で大学での講義特集をやっており、購入。雑誌デザインが大学ノート。山本直樹さんの短編集を買おうといくつかの本屋を探すも見つけ出せず。本を探すのが下手だ。と、思ったら福田恒存さんの全集が随時出版されていることを知る。全部買うとえらいことになる。それに買っても読んでない本が家に何冊もあるし。でも欲しい。


■数え切れないほどリピートして聴いているこの曲。