東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『桜の季節の結婚式』

土曜日。自主映画に出てもらったり、一緒に芝居を作ったT君の結婚式に出席してきた。人に見せたい気持ち全開だったもので、7Dを持って行く。一緒に式に参加した家常さん、宮嶋くん、鈴木くんにも「買っちゃった」と見せまくる。そして写真も撮りまくる。T君を撮るつもりが、たまに間違えて宮嶋君にフォーカスを合わせてしまう。つい、やってしまう。
結婚式ってやつは本当に幸福が溢れているなと思う。みんな笑顔。何よりT君たちの笑顔が本当にいい。披露宴のクライマックス、両親への手紙の時に、新婦さんが読み始めてすぐの段階で、いきなり横の席の宮嶋君が感極まっており、泣くのを堪える為に鼻をすすり始めやがる。ピークがはええよ。

T君と出会ったのはずいぶん昔だ。友人の芝居を観に行った時にその劇に出演していた。内容はあまり覚えてないのだけど、舞台にテントが張ってあったことは覚えている。照明がゆっくりとフェイドインすると、スーツ姿のT君がゆっくりと舞台に入ってくる。テントを眺め、微笑んでいる。そしてテントに入り、ゆっくりと寝そべると、Tくんはやがて目を閉じた、と思う。その姿、佇まいが僕にはすごく良かった。T君の眼差しというのだろうか。それで『東京の果て』という芝居を作る際に、思い切って出演をお願いした。その作品で、T君には東京という都市と、そこに暮らす様々な登場人物を眺める人の役をやってもらった。その後、自主映画でもT君には出演してもらったのだけど、そこでも僕はT君にやはり『眺める』役をやってもらった。僕はT君の、何かを見る眼差しが好きなのだ。最近は互いに忙しく、なにかを一緒にやる機会が減っているのだけど、また一緒に何かをやりたい。


披露宴後、二次会まで時間があったので式場近くの桜の咲いている川べりで花見。ベンチに座ってぼんやりと桜を見る。なんとも気の抜けるひととき。だけど、最近、落ち着いて花を見るという時間もなかったのでそれがすごく気持ちのいい時間だった。やがてぼんやり花を見ることに飽きた我々は、カメラに向かってかっこいいポーズをしながら写真を撮ってみるという試みをしたり、など充実かつ持て余し気味に時間を過ごした。夜に二次会。それも幸福なひととき。僕はなぜかクイズとやそういった類いの催しで3つほど景品を獲得してしまった。うーむ、こういうところで運を使うのは、果たして良いのか悪いのか。

いずれにしても素敵な土曜日。

宮内優里さんの新譜『Toparch』を購入。相変わらず素敵な曲の数々。オフィシャルサイトでは『本日のおんがく集』という名目で、無料でダウンロード出来る楽曲もある。こちらもステキなのであります。