東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『散歩デビューと片言』

7D用のレンズプロテクターを購入しようと池袋のビッグカメラに行く。レンズ用のキットが置いてあるフロアーに着き、商品について詳しく聞こうと店員さんに声をかけると、「あ。オーケー」と言われる。おや、と思ったものの店員さんに誘導されるままに陳列棚のところへ向かう。店員さんは商品を取り、「ディスイズプロテクター」だとか「スタンダードワン、(別の商品を取って)エクスペンシブワン」だとか言う。

どういう経緯でそうなったのか定かではないものの、なぜか店員さんは僕のことを、日本語をしゃべれない者と思ったらしく、英語で説明をしてくるのだった。丁寧ゆえに、今更普通に「いや、日本語しゃべれますけど」とも言えず、「あー、いえー」など曖昧かつどちらとも受け取れるような言葉でごまかす小心な私。最後も、若干の片言で「アリガトウゴザイマシタ」と言ってしまった。


一昨日の晩から、我が家の犬を散歩に連れていくことにした。外の世界を怖がるかと思いきやそんなことはまったくない。人を見かけると「人や」と飛びつかんばかりの勢いで走り出し、自転車を見かけると「自転車や」と走り出し、草を見つけると「草や」でアレし、土を見ると「土や」である。あらゆるものに興味を示す。そういう犬を見るとこちらも何やら楽しい。鬼子母神大鳥神社〜法明寺のあたりを歩く。桜もまだきれい。朝も歩くのだけど、散歩している人や通学途中の小学生から「犬だ犬だ」と注目され、いつもは互いにすれ違うだけなのだろう人とつかの間の会話が生じる。それも新鮮。
昨夜は、仕事が早く終ったので、犬の散歩のついでに家常さんと谷川さんが働く事務所に顔をだし、犬のお披露目をしつつ、相談事などをする。
その帰り道、なんとなくいつものルートではなく路地を闇雲に歩いていると、突然路地の向こうから、大きな桜が見えた。放射状に広がる枝から咲く花が、まるで路地を覆うかのよう。そこは僕の知らなかった公園だった。なんだかすごく良い公園を見つけた。散歩は楽しい。