東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『八月も終わる』

部屋にあるクーラーが突如、冷風をださなくなった。電源は入る。冷房設定に『ピッ』という素直なリアクションをする。しかし出てくるのは、若干生暖かい風。クーラーの届かない場所の方がむしろ涼しいという事態に陥る。

近所のドラッグストアにてエアコンの洗浄スプレーを購入し噴射を繰り返すこと計3本。冷風が出たと思ったら急に熱い空気をはきだしたりする。原因が分からないだけに究明ができないものの、おそらく取り外しのできない内部に汚れが溜まっているのではなかろうか。掃除してえ。ここへきて一応、冷風がでるようになったもののいつ機嫌の悪さが再発するかは定かではない。昨日は汗だくで寝た。さすがにここ数日の熱帯夜にクーラー無しはきつい。


ロベール・ブレッソンの作品を観たことを日記に書いたところ、以前の職場の同僚で、映画に詳しいS君からブレッソンならばと『ラルジャン』を薦められた。気になっていた。見たいとは思うもののなかなか観る機会にめぐまれず。『抵抗-死刑囚は逃げた』も『田舎司祭の日記』も観たいわけだけど、そうなるとamazonでクリックせにゃならぬことになるわけで、そうもたやすくクリックばかりできない。悩ましいところ。S君には他にもビクトル・エリセの『ミツバチのささやき』を教えてもらい、それをツタヤでVHSで借りて観たりした。すごく良い作品だった。もっと環境の良い状況で観たいと思った矢先に、今週末の新文芸座のオールナイトで『ミツバチのささやき』が上映されるとある。まったく絶妙なタイミング。みてえなぁ。しかしオールナイトは疲れるからなぁ。そもそもわずか10時間のあいだに4本も映画を観るのは本当に体力を消耗する。とはいえ今週末のオールナイトのラインナップはちょっと気になるところである。


週末は山形に行っていた。我が娘に会うため。娘はミルクをたらふく飲み、見事に大きくなっていた。標準的な3ヶ月の子は大体6キロくらいらしいのだけど、我が娘はすでに6.9キロあった。若干でかい。3ヶ月くらいまでは満腹中枢がまだ機能してないそうで、いくらでもミルクを飲むのだとか。まぁ、すくすく育ってくるのはたのしい。お腹が空けば泣く。機嫌が悪いと泣く。それで抱いてあげると手の中で気持ち良さそうに眠る。眠ったと思ってチャイルドベッドに移動すると再び泣く。原因不明でも泣く。それが急にパタっと泣き止む。何かを不思議そうに見つめる。

なんて楽しいのだろう。

見れば見るほど面白い。最近は「うー」とか「あー」とか言う様になり、ふとした拍子に笑顔のようなものを見せるようになり、それがまた一層見ることの愉しさを増やす。

そうやって気が付けば8月も終わる。

よもや大魔王が閉じ込められているのか。