東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ヘルニアでした』

腰からくるあまりの足の痛さに、これはまずいと病院の先生に泣き言を伝えると、『MRI撮りましょう』と返答。それで池袋のメトロポリタンホテルの地下にあるメディカルセンターへ行けと言われ、あ、ここで撮れるわけではないのね、と思いつつ痛い腰というか足をひきずり病院から移動。人生初のMRI。全ての金属を外せとの指示を受け、携帯、鍵、指輪、さらには貼っていた湿布までを剥がされ、入れ墨の有無、そして過去に手術などで金属を身体にいれたことはないかなど、問診でも事細かに追求を受け、完全なる脱金属を求められながら、検査着に着替えるためのロッカーの鍵は「腕に結んどいて下さい」とは、一体どういうことなのか。あれほどの金属への物言いはなんだったのか。ご冗談でしょとツッコミたくなる。


エンヤ的な音楽をヘッドホンから流されながらの10数分。撮られた写真を持って、改めて病院に戻り、先生にその写真を見せると、そこには見た目にも見事な椎間板ヘルニアがあった。googleの画像検索で『椎間板ヘルニア』と打つと出て来る画像よりも見事な椎間板の飛び出しっぷり。先生をして「これは痛いよね」と言わせる立派さであり、心折れた。


痛みというやつは、いかんともしがたく個人的なもので、一言に「痛い」といってもその痛みが、どれほどのものかは実際のところ他の人には、言葉の意味を汲み取るしかできない。だから、いつも自分の「痛み」を疑う。こんな痛みは、人からすると日常茶飯事ではないのか。ほんとは、かゆいくらいの感覚でしかないものを、弱音を吐いているのではないかと疑ってしまう。だからこそ、見事なヘルニアと証明されてしまったことで、心折れる。折れていいよなぁ、だって上物のヘルニアだものと『痛み』の保証をもらったかのごとく思えてしまう。というわけで、これからは弱音を吐いて生きていく。なんかあっちゃあ、「ヘルニアだもの まつを」と書き置きを残してやると誓う。今日は会社に向かう前に、四つん這いで半ケツをだし、腫れを和らげる注射を打たれる。嗚呼、目前の32歳。ヘルニア持ちになるとは、なんとも悲しい春。


そんな最中、東京は水から放射能ということで、一通り騒ぎが起こっている。個人的には、それもう仕方ないだろうと諦めつつ、乳児がまずいのであれば、小動物もまずいのかなぁという不安がわき起こる。飼い猫のみぞれは大切な家族なのだ。というわけで、会社帰りに、ダメもとで水を求めて近所のスーパーに行くと、まだペットボトルの水が売っていたので購入。ネコにはしばらくこの水をやろうと思う。山形にいる嫁氏に、そっちではどうしてるの?と連絡をすると、まぁ、なるようにしかならんからと普通に水からミルクを飲ませているという。その潔さもそれはそれと任すことにした。


昨夜は変な夢をみた。大学1年の頃、4年の寮の先輩は『怖い』対象だった。なぜかその4年の先輩方の同窓会に出席するはめになり、あまりの緊張感に街に逃げ出し、逃げ出したはいいものの時間を持て余し、よく判らない街を徘徊するというもの。よくわからぬ。


友人にめでたく第一子が生まれ、その報せを受ける。かわいい女の子。我が娘子と同級生。先々が楽しみで、いずれ娘同士遊ばせようねとメール。そんなことをしていると、娘子に会いたくなってしかたがなくなり、寂しいから娘子の画像を送ってくれいと嫁氏に催促。そしたら抹茶をあげると画像が来た。下の歯が2本になってるよ。丸々と育ってかわいい娘だ。