東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『飲んだり祝ったり聞いたり』

10日(金)。久しぶりに少し落ち着く。仕事を終えてから、久しぶりにかげわたりのライブへ。東京厚生年金会館の隣のライブハウスだったので、東京厚生年金会館を目印に行こうと思ったら、無くなっていて驚く。跡形もない。別に思い入れがあったかといえば一度も入った事はなかったけれど、かつて芝居の勉強をしていた頃、よく歩いて新宿方面に行く時にその建物の前を通り過ぎていて、存在しているのが当然という感じだったもので、それが突如姿を消していると何やら置いて行かれたような不思議な気分。


それはさておき。久しぶりのかげわたりのライブ。演奏を聴くのはいつ以来か。新曲もたくさんあり、それぞれのパートで、それぞれの良さがある。家常さんが、ここ最近、歌う事を意識しているとメールで教えてくれて、それを聞いていたということもあるけれど、新曲はどれもボーカルを意識した楽曲に感じた。素直にすごく良かったので、終った後に「良かったよ」と伝えるも、何やらちゃんと受取られず、挙げ句、着ていたTシャツのVネック部分をなじられる。

さらにギターの鈴木君。ライブ前のセッティング時間に、ぼーっとしていたらチューニングをしていた鈴木君が急に僕の前に来て、白い冊子を渡して来た。何かと思えば、娘さんの写真を綴じ込んだアルバム。なぜこのタイミングか。確かにかわいいが、まったく親ばかもたいがいにせにゃなりませんぜ。営業ツールと言っていたが、なるほど、マネでもしてみようか。ライブ終了後は、我が娘子を家に待たせていたので、少し話しをして早々に帰宅。でも、本当に、かげわたり、すごく良かったです。


以下、ここ数日の覚書。

4日(土)。演劇の学校に行っていた頃の友人で、四国在住のOちゃんが東京に来るとのことで新宿で会う。その当時、一緒に芝居をやっていた友人達も他に5名ほど来て、久しぶりに飲む。既婚者は僕をいれて3名。今から思えばその場に来た男3名が既婚で、女4名は未婚というアンバランスさ。して、女性のうち、一人が秋に入籍することが報告されてからは一気にそれぞれの恋の話になった。面白かった。


5日(日)。若干2日酔い。そんな中、池袋の西武百貨店の西武ギャラリーで行われていた『Junglin' ジュングリン-意識が動く瞬間 廣村正彰展』を家族3人で観に行く。シンプルで整った展示がいい。何より素晴らしいのは、展示にまつわる全てのものが、西武百貨店に置いてあるモノで構成されていること。そして、そのモノ自体は、あくまでもその『モノ』としの機能しており、全ての展示は、その『モノ』の見え方の位相をズラすことで成立していること。そうすることで、それまで一通りでしか見えてなかったそれが、まったく別の姿になって出現する。その時の、観るそして感じる刺激=悦びたるや。久しぶりに刺激を受ける作品だった。


友人のDちゃんから廣木隆一監督の『軽蔑』を観たとメール。登場人物が皆、ダメな人たちでよかったという。原作は中上健次さん。当然、チェックはしていたものの。最近、映画を観に行く余裕がない。娘子がいるってこともあるのだけど。深田晃司監督の『歓待』も観たかったがシネマロサでの上映も終っちまった。


娘子が、6月7日で1歳になる。なんとも、早い。しかし7日は仕事で遅くなる予定だったので、日曜に誕生日をすることに。嫁氏がケーキなど諸々作って奮闘してくれた。俺は、それを食べた。いずれにしても、なにやらあっという間にも感じる1年。娘は日々成長していく。