東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『今日、東京は晴れでした』

ここ数日、微妙にいろいろあって夜遅くまで起きていて、今朝は少し寝坊した。天気が良かったので、掃除をした後に布団を干した。娘子はいつものように『ピングー』をせがんでくるので、DVDを見せる。しばらくして見るのにも飽きると、僕の元の仕事の時の名刺の束をちらかして、それを棒でこねくり回すという遊びに夢中になる。とても楽しそうだったけど、その世界観は父には理解できんかったよ、娘子。


昼食を食べていつもだと昼寝をする娘子だったけど、今日は寝ないで元気だったので、買い物にでかけることに。久しぶりの晴れだった。雲はあるけれど暖かい。多くの人が池袋の街にはいて、何事もない穏やかな日曜だった。僕もそこの一人だった。その時間も、街は何事もなく過ぎていった。嫁氏と娘子が先を歩くのについて歩いて、僕は少しだけ目をつぶってから携帯で空の写真を撮った。その時間、東京は晴れでした。とても穏やかで、素敵な日です。


家に帰って、今は娘子もぐっすり寝ている。久しぶりに去年の3月の日記を読み返してみる。大袈裟ではなく、忙しい日々のまっただ中で僕はその日をむかえている。日付の日の日記は前日までのことをまとめている日記で、その日の午前中にアップしたものだ。次の日記は数日経っている。読み返すと思い出すことがたくさんある。嫁氏と娘子は3月10日に山形に帰省していた。僕は1人だった。いや、猫のみぞれはいて、それがとても心強かった。本当に1人だったらどうなっていたろう。


しばらく、池袋の街もやけに静かだった。僕は家で待機しつつ、やけに映画を観ていた。友人たちにも会っている。それが本当に心強かった。腰がヘルニアになって劇的な痛さに苦しんでいた時期だった。もっと長い付き合いかと思ったら、ヘルニアとはまだ1年の付き合いなのか。そして野田地図の『南へ』を観に行ったりもしていた。あの公演の時の、終演後の野田さんの言葉はとても心強かった。偶然だけど、今日、池袋西口公園の看板に野田地図最新作『The Bee』の公演ポスターが貼ってあった。それも観たいのだけど。何やら淀んだ気分と、仕事から解放されてダラダラしている姿と、1人が寂しくて人に会っている日々だった。


あれから1年経つ。1年経った。ずいぶんと自分の状況も変わった。仕事辞めてるし。山形に帰省していた嫁氏からのメールの、数秒だけど娘子が立つ様になったということを嬉々として書いている3月21日の日記を読み、そうか、娘子はまだあの頃は歩くことさえ出来なかったのか、と思い、すでに元気に走り回る今の娘子を見つつ、1年ってやはりとてつもない時間なのだなぁと思った。まだ、何もかもこれからだ。


昨日から、ずっと頭の中にこの曲が流れている。