東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ひろしま/ユリシーズの瞳』

晴れていたけれど、外に出ると風はやや冷たい。

昨夜、作成した履歴書を送付。せめて面接までいければと思いつつ投函。


それから、今日は嫁氏に懇願し映画デーにしてもらう。

江古田のギャラリー古藤で上映されている映画『ひろしま』を観る。ツイッターで知って、これは観ねばと思った。

『カウントダウン・ヒロシマ』から始まり『ヒロシマノート』を読み終わった矢先に映画『ひろしま』の存在を知る。縁という言葉を使っていいのか分からないのだけど、原爆に関する本を読み始めたところにこの映画のことを知ることができた、このタイミング。

終戦後、わずか8年後に製作された原爆映画。その当時、自衛隊(の元)編成など新たな戦争への道に突き進もうとする日本に警鐘をならすべく製作される。また、パンフレットを見ると、その当時やっと原爆の報道が日本全国に流れ始めた頃であったようで、しかしその報道内容が事実をきちんと伝えてないと思った広島に住む人々の手によってこの映画は作られた。広く世界に原爆を知らせるためと、国内の、広島に住む人たちにも向けられた映画。記録し、残そうとすることへの執念を感じる。とてつもなく身につまされる。あまりにも、突然、世界が一変することへの恐怖。岡田英次さんが先生役で出演しており、映画の一部がアラン・レネの『ヒロシマモナムール』にも使用されていて、おそらくこの映画を観たアラン・レネによって岡田英次さんは『ヒロシマモナムール』にも出演したのではなかろうか。そして、音楽は伊福部昭さん。


観終わって、どっと疲れて、ひとまず帰宅。夕食を食べてから新文芸座テオ・アンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』を観る。久しぶりに新文芸座。いくつものシーンで、その人物配置の美しさに見とれる。


さすがに映画2本は疲れた。