東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『月島と日比谷』

嫁氏の友人が東京に来ていたので、家族で一緒に月島にもんじゃを食べに行った。よくよく考えると僕自身、月島でもんじゃを食べるのは初めて。特に目当てのもんじゃの店があるわけではなく、適当に入り、食べる。おいしい。月島の路地は細くていい具合。ぬいぐるみを店頭で売っている店があり、娘子が興味しんしんで眺めていたが、亭主のご年配の方が「200円だよ」とじっと娘子を見つめてきて、その眼力に怯えて自ら棚にぬいぐるみを戻した娘子であった。で、店をよく見ると『月島電器』という電器屋だった。多角経営だ。


もんじゃを食べ、就職の心配などをされつつ、有楽町まで戻る。なんやかんやで13時40分過ぎくらいになっていたのだけど、その友人さんは14時8分発の新幹線で帰るということで、有楽町駅のみどりの窓口で切符を購入していた。落ち着いて行動すれば間に合うといえば、間に合う。が、性格の問題だろうけど、僕はもうここまでギリギリだと遅れたときのことを想定して自由席券を購入してしまう。が、友人さんは指定席券を買うという。で、少々時間がかかっていた。聞くと窓側の席がないかどうか食い下がっていたのだと言う。時間はすでに45分を過ぎていた。東京駅まで一駅。間に合うと言えば間に合うだろうけれど。友人さんは改札越しにとても良い笑顔で手を振っていた。性格だろうなぁ。そのくらいどっしり構えたいものだ。


その友人さんと別れたあとに、かげわたりの鈴木くんのお父さんである鈴木信吾さんの個展が行われているギャラリーへ行く。スティプル・エングレーヴィングという技法の銅版画を行って、貴重な作品を遺された画家だったという。初めてその画にふれる。銅板に直接点刻する非常に体力や忍耐を必要とする技法だという。画をよく見ると、その一点一点が刻まれたことがわかる。そして、その一点一点にも大きさや深さの違いを感じることができる。


この日は鈴木君の一家全員でギャラリーに来ていて、鈴木君の娘さんもいた。こちらの娘子と同級生にあたる。とはいえ、こちらは6月生まれ。先方は3月生まれで、その差はかなりでかい。文字通り、うちの娘子のサイズがずいぶんとでかい。だけど、元気に歩いて向かってくる鈴木君の娘さんに、なぜか最初びびる娘子。でかいのに勢いにやられていた。というわけで久しぶりに都内をやけに歩いた一日。


ネットの求人サイトにて、応募してない企業から『残念ながら御希望に添えない結果です』というメールが届いた。うーん、出してない企業からさえ、不採用のメールが届くとは。日が悪いのか。