東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『雪と花火』

引き続き、脚本を書く日々。ある程度、漠然と書き始めて、特に表立って触れるわけではないのだけど、勢いだけの話の中に、裏のテーマ的なものとして意識していたことが改訂を重ねることに意識されて、さらにそこに意見をくれる方々からの助言からヒントのようなものをもらえて、漠然としていたものをはっきりと意識しつつ書けるというのは何か充実したものを感じる。


30日(金)に、打ち合わせがあり、そのためにまたギリギリまで脚本を書き直していた。で、ここまでくると次にはいよいよそれを形にするための諸条件が見えてくる。つまりは金。それは絶対についてくる。予算ありき。目一杯手を広げて脚本を書いた。それをこれからは狭めていく作業。さすがにプロデューサーの方がブレーキをかけ始めてきた。それはそうだろうと思う。僕も経験したことはあるので、理解できるし、僕が予算をコントロールする側だったら、この脚本を見たらひっくり返ると思う。まったく、立場が変わると気にせずに書いてしまう。いや、気にしないわけではないのだけど、まずはやはり面白くしたいという意志が働く。で、それはプロデューサーの方も同じで、ブレーキをかけるポイントはたくさんあった。でもその時点ではかけなかった。それはとても有り難い。


で、みんな納得したところで、ひとまずとてつもなく大きな変更が一部に入った。それは音楽。元々から、今回の脚本は、ある音楽をテーマにして書き始めた。が、やはり著作権というものが大きく関与してくる。制作ではなく、媒体のことを考慮すると、その著作権が大きなネックになってくる。で、その曲の使用を諦めることになった。僕自身も、一番最初からその曲の使用は不可能だろうと思っていたので、それは仕方がない。いろいろ世知辛い。とにかく、今は出来る範囲の中で、いい作品を作ることに意識を集中。


で、寝れない日々が続く。仕事もあるし。脚本を書き終えて、打ち合わせをし、金曜の夜は仕事の方で面倒なことになり、徹夜をした。で、そういう時にかぎって朝が早く、そのまま6時台の電車でとある仕事で現場へ。午前中のうちに片付けて帰宅したが、その後に娘子の世話。それを終えて14時頃に一段落。さすがに倒れるように眠る。夕方には起きたけど、ぼんやりして21時過ぎには娘子よりも早く寝る始末。


12月2日(日)。嫁氏と娘子と秩父へ。秩父神社の夜祭りの存在を知り、気になったのででかけることに。レンタカーを走らせて秩父へ。秩父は程よい距離で、ドライブには最適。日曜だったけど道は空いていて気持ち良く車を走らせることが出来た。秩父祭りはとても大きな山車を引く祭りで、本祭は3日(月)で、2日は宵祭。とはいえ、地元の人にとっては待ちに待った行事のようでにぎわっていた。2つの山車がすれ違う場面に遭遇したのだけど、道幅ギリギリを交わす感じで、とてもひやひやした。木造の山車は動かすたびにギシギシと音を立てるし、全てが人力なので押しながら止める人たちもいて、その動きを見ているとドキドキする。ぶつからないように交わすためにすごく慎重に山車を動かしていく。危険を伴う行為。この祭りの醍醐味のように思える。

夜は花火。途中で、雪が降って来て、猛烈に寒かったけど、雪に花火は良い案配だった。本祭は24時あたりまで賑わうようで、きっとそれは楽しいのだろうなぁと思う。その後、近場の温泉に行く。初めて娘子と一緒に温泉に入る。冷えきった身体があったまる。温泉は気持ちいい。それに娘子と久しぶりにゆっくりと過ごせた。21時半くらいに湯上がりでポカポカしてから、23時過ぎには帰宅。移動距離のことは深く触れずに、楽しいドライブでありました。