東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

「トーキョー行ったり来たり」

朝から仕事で渋谷へ行き、昼過ぎには小田急で鶴川へ。どちらも傾斜のある地形だけど、まぁ違う。鶴川まで行くと、整えられた場所と長閑な田畑とが奇妙に同居している。駅前の整然とした風景に違和感を感じる。住みやすいように計画された町作りの、どこか退屈な風景。ぼんやりと風景を眺めていると、複々線化するための工事が進んでいて、線路を敷く為に買収されて、整地された土地がまっすぐに走る電車と平行して伸びている風景が、異様だった。必要とされているのだろうけれど、なんともいえない人の力だ。存在していたモノが跡形もなくなっている。


夕方に鶴川での用事を終えて、一度家に戻ってから、猫のみずれを連れて豊洲へ。明日、野暮用があり、猫のみぞれを人に預けなくてはならなくなり、嫁氏の友人宅に一泊させてもらうことに。久しぶりの、見慣れぬ住居に警戒しまくりのみぞれ。怯えて携帯ボックスから出てこない。一方で、娘子なんて他所様の家でもところ構わず遊び放題。見せてくれた「ムーミン」のビデオも満足いくまでリピートで見まくる。


夜になって、みぞれを置いて帰ろうとすると、「みぞれ忘れてるよ!」と泣き叫ぶ娘子。心根のやさしい子だなと思う。自分の娘ながら。寝る直前まで「みぞれは」と尋ねてくる娘子に、「これから連れて帰ってくるよ」と言い続ける嫁氏。先ほど、預かってくれている友人からメールがあったようで、すっかり家に慣れたみぞれは、餌をよく食べ、テーブルの上でどでんと構えてくつろいでいるらしい。娘子も娘子なら、猫も猫だ。


「SPA!」のマキタスポーツさんと若林正恭さんの対談を読みたかったのだけど読めずにいた。豊洲からの帰り際、猫を預けた友人さんが雑誌をくれてたのだけどそれが「SPA!」だった。あまりの偶然。有り難い。ツイッターなどのSNSが増えることで、多くの人が批評家のような見方で様々なモノを見る。そこには「勝ち/負け」の視線があると語る2人。どこかに間違いを探そうとする。お前には負けないぞという上からの物言い。そうではない視線として「好き/嫌い」の視線こそ持つべきだと語る。もっともだと思う。もちろん自戒でもあります。


そういえば、おさむしさんからとても興味深い対談が書かれたデータをメールで送ってもらったのだけど、どうがんばっても見ることが出来ない。携帯からもパソコンからも。まぁ、それ、有料会員メールマガジンだから、何かコピーコントロール的なものがあるのかもしれないし、お金払わずにそれを読むのは恐縮してします。