東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『風の吹く夜』

tokyomoon2013-04-06

予報どおりに、雨が降る夜。ぼんやりとしている。


それほど、大したことではないのだけど、仲介したとある件がうまくいかず、当人からも「別に松瀬君のせいではないよ」と言われるのだけど、電話で話をしているときは、どうも自分の対応に落ち度があったのではなかろうかと考えてします。性分だろう。


娘子と久しぶりに近所の公園に行く日々が続く。象の形をした滑り台がある公園。娘子は、そこを「ぞうさん」と呼び、「ぞうさんに行こう」と言う。もっぱら砂場で遊ぶことが多い。桜はずいぶんと散ってしまったので、砂で作った山の上にその桜の花びらをちりばめる。


砂場からおはじきが出てきた。娘がそれに見覚えがあるという。家にあったという。おはじきはどれも同じようなものだから、おそらくどこかの誰かのものだとは思うのだけど、娘は、家にあったおはじきが砂場から出てきたことを不思議に思い、拾ってそれをじっと見つめていた。こういう瞬間に出会えることが、娘子といるだけでどれほどあるだろう。


学習院大学馬術部の厩舎に行こうとしたが、風が強いので午後からは中に入れませんと言われてしまう。残念。


宮沢章夫さんの「彼岸からの言葉」をついに入手。愉しく拝見する。


こうして小学校の廊下に展開する凡庸な風景は私を魅了する。それは、凡庸だからこそ、そこに漂うなんら緊張もなく白熱もない空気が私を引きつける。だから何もない場所に私の思考は働き始めるのだし、何かあるなら別に考える必要もないのだ。

こんな言葉に強く共感する。


雨がいっそう強くなって来た。なんとなく、「台風クラブ」を見始めたら全部観てしまった。

「多分、僕が一番早く雨をみた」

なんという面白い映画なんだよ。