東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『金沢、そして小平』

石川県金沢市の中央公園の樹木伐採に関する問題を、大学の先輩のFacebookで知ったのは5月上旬だった。伐採を中止させるべく行動をする先輩の活動は、とても立派だと思った。だから、伐採が始まってしまったあとにアップロードされた記事はとても痛ましかった。


何よりも痛ましいのは、県の担当者と、そして伐採反対を呼びかける人たちの、それぞれの叫びや行為に苦しむ先輩の苦悩。互いの正しさを主張し合うために、言葉や行為がエスカレートしていくことを苦々しく見つめるその視線。


僕のような部外者的な立場の者が、何かを発言すべきかどうかは確かに分からない。実際のところ、僕は市の側の主張や公園改修計画の全容をほとんど調べずに、先輩が提案する伐採反対ばかりを肯定しているところもある。改修することで豊かになる部分もあるのかもしれない。だが、それ以上にマイナス面もあるように思える。


伐採が始まった時は画像を見るのも辛かったけれど、今日になって45本切るはずだったものが22本で終了したということは、本当に素晴らしい結果だと思った。もちろん切られてしまった樹木はあったけれど、住民が声をあげることで、進めようとした計画に少なからぬ歯止めをかけることが出来た、変化をもたらすことができたこと。それが本当にすごいことだと思う。


だから、この勢いで、東京小平市住民投票も50%の投票率を超えてほしい。道路計画が正しいか悪いか。それを一人一人がきちんと意見をだすこと。一つ一つの意見は小さいかもしれないけれど、それが集まれば、そこに議論が生まれるし、それが何かの変化を絶対にもたらすのだ。石川の伐採問題はそれを示してくれた。26日の小平市の投票も、何かを出現させてほしい。それが、今後を絶対に変えていくはずだから。


今日は、日中は半袖でよかったのだけど、夜は肌寒いくらいになった。まだまだ夏というわけにはいかない。そして、月がとても綺麗な夜だ。