東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『公園で本を読む/砂時計』

tokyomoon2013-07-03

仕事で、大泉学園へ。とある映画の脚本を読む。今の仕事になってうれしいことの一つは、脚本を読めることだ。実際の映画を観るのとは異なる愉楽があるし、なにより刺激を受ける。で、いつもは喫茶店などで読むけれど、天気も良く、暑すぎるほどでもなかったので、近くの公園で読むことにした。


オーソドックスな展開ながら、主人公が他者に影響を及ぼしつつ、前半から布石として描かれた主人公の過去が後半になって控えめながらもきちんと回収されつつ、最後は他者によって主人公の救いが描写される。その辺の丁寧さ、基本的な脚本の構成をきちんと踏襲しているところが、素直に良かった。ただ、救いの根拠に他者がいることはそれまでの経緯でわかるものの、なぜ主人公が戻ってくるのか、最後の一押しの描写が足りないように思ったのだけど、それは最終稿までに変わるのか。


外で本を読むのはいいな。1時間ほど落ち着いて読めた。仕事とはいえ、良い時間。


先日、家族で喫茶店に入ったとき、嫁が頼んだお茶と一緒に砂時計が出てきた。娘が「なに?」と聞くので説明しようと思ったけど、うまく説明できなかった。単に時間を計るものといえばそうなのかもしれないけれど、もっと別のもののような気がする。確かにそれは特定の分数を示すものかもしれないけれど、もっと別のものであると伝えたい。24時間、60分、60秒、というサイクルとは別の、運動として在る砂時計。いや、そんな大袈裟なものではなくて、娘は砂の動きを興味津々という目で見ていて、そのこと自体の面白さとか。うーん。ともかく、いわゆる時計とは違うものが出現しているということの。うまく、説明できない。例えばそのうまく説明できないことを、演劇として立体化したい。


夜は風が涼しい。


月曜にハイバイの岩井秀人さんの「投げられやす〜い石」のDVDを見せたら、たまたまその夜に『終電ごはん』というドラマがテレビ東京で放送されていたらしい。岩井秀人さん脚本。これ観てたら、『終電バイバイ』も観たくなってきた。