東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『行為の中に在る少年たち』

tokyomoon2013-07-05

今朝は、天気がはっきりせず、少しばかり蒸し暑かった。仕事の現場で、3分ほどのフラッシュアニメを観る。いろいろとデタラメなところが面白く、久しぶりに腹から笑う。良いなぁと思う。笑うことは愉しい。もちろん、それを作るには、かなり大変なこともあるのだろうけど。笑いは厳しい、だからこその愉楽がある、のだろう。


週刊文春小林信彦さんのエッセイ。先週は『さよなら渓谷』。今週は『風立ちぬ』についての記載がある。手放しで、小林信彦さんがお薦めする作品は観たいと思う。そして、水道橋博士のエッセイが面白い。


最近では滅多に読まなくなった少年サンデーを、本当になんとなく、手に取る。『銀の匙』などをパラパラと読んでいると、高橋しんさんの読み切り『スピカ』が掲載されていた。


60ページほどの短編。高校生って、自分が思っているよりも、自分の世界って狭くて、なにやるにしても制約も多く、外的要因によってどうしよもなくなることばかり。そんな中で、折れずに『これをやる』と決める。後から振り返れば、「なぜそれをそこまで頑に?」と思えるものだったりするのだけど、それが些細なものであっても、狭いながらの自分の世界の中で、自分がやると決めたことをやる、ってことが外的要因の束縛からの解放だったりした、ような気がする。それを成したことで生じる『結果』ではなくて、それを実行する『行為そのもの』が彼らには重要。だから、『行為そのもの』の中でひた走る彼らの姿は、本当に良いなぁと思う。正しさとかそうじゃないとかとは別の次元の中で、がむしゃらに自転車で坂を駆け抜けるシーンの解放感。それにしても、『花と奥たん』2巻でてたのか。


『新潮』に、佐藤友哉さんと神里雄大さんの小説が掲載されている。これは、買おうか悩む。


仕事がバタバタして、終電間際で帰宅。夜になっても風が生温い。いよいよ夏。