東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『いろいろ本を読む祝日』

微妙に寝坊した祝日。朝起きてから御飯を食べて、それから掃除、洗濯、布団を干す、などなど。それから少し近所の公園へ。快晴で気持ちよく、そこで少しばかり本を読んだりする。東浩紀さんの『動物化するポストモダン』を再読。先日、町山智浩さんの映画本を読んだとき、映画『ブレードランナー』について語る文面の中で、『ブレードランナー』などの80年代に作られた映画と、それ以前の映画について語る時、その語り方が、いわゆる大きな物語としての80年以前と、データベース型の80年以降の作品という分け方が、確か東さんが『動物化するポストモダン』で用いたものと似ていると思い、再読したいと思い。意外なところで繋がるのだなぁと思う。それにしても、晴れた公園は気持ち良い。

小一時間ほどのんびりしてから、帰宅。すでに、娘と嫁は昼ごはんを食べたらしく、僕は寝室でまた別の本を読む。先日、娘と近所を散歩したとき、近所にお住まいの方の庭先で「ご自由にお持ちください」と書かれて本や古い地図が置いてあり、それを物色していたところ『目で見る千代田区の歴史』という本があり、興味深く持ち帰った。古代から現代まで、東京の千代田区の歴史を振り返る図鑑のようなもので、それこそ、平将門の時代から、江戸城の城主が移り変わっていく流れや、当然ながら江戸時代の盛隆、明治、大正、そして昭和への続いていく変遷を、当時の地図、絵、写真などで紹介していく。ぼんやりと読むにはとても興味深く、四ッ谷の武家屋敷近辺や、神保町、神田あたりの状況など、移り変わりも面白い。これがせめて中央区、豊島区あたりまで網羅されていたら、さらに興味深いなあと思うが。

それで、読んでいたら、そのまま少しばかり眠ってしまい、起きたら娘と嫁はでかけたらしく家にいなかった。僕もまた、夕方に散歩にでかける。以前、娘が通っていた幼稚園沿いの道をまっすぐに歩き、文京区をつっきると、神田川沿いまで結構スムーズに行けることがわかった。これまで少し大回りしてしまっていた。そこそこ長年暮らしていた街なのに、歩いてみて気づくこともある。それで神田川沿い、椿山荘の裏手川沿いに公園があり、そこに行く。ここも親子連れが多く目立つ。そこで小林信彦さんの『日本橋バビロン』を読む。千代田区の歴史を振り返っていたら、小林信彦さんの本を読みたくなった。この本の舞台は中央区、両国近辺の話だけど、リンクするところも多く、また以前に読んだときとは違う理解があり、とても面白い。で、読んでいたら、どんどん日が暮れてきて、日が暮れると肌寒くなってくる。4月はいつもこんな感じだったっけ?日中はTシャツでいけるのに、日が暮れると肌寒くなる。もと来た道を帰る。道すがら、地域猫をちらほら見つける。こういってはなんだけど、僕は猫を見つけるのが得意だ。すぐに見つける。

知り合いが言っていたが、こうなってくると、もう割り切ってゆっくりする方がいい。できるインプットをしておくことが良いだろうというのはその通りだなぁと実感。

で、結局、この祝日がなんの祝日かもわからないまま、終わっていく。