東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『渋谷を歩き回る』

日曜。朝起きて、掃除などをしてから、娘と電車に乗る。娘は習い事、僕は少し仕事。電車の中で娘が読んでいる漫画の話を聞いたりする。そういえば、娘が僕の本棚の本をいろいろ読んでいる。もっぱら漫画だけど。今は、『銀の匙』に夢中の様子。

娘を送ってから僕は渋谷へ。恵比寿から歩いて向かう。渋谷川沿いに新しい商業ビルがいくつか立っているのだけど、その川沿いが綺麗に整備されていて、宮益坂方面に向かうには都合が良い。それで少しばかり仕事を済ませ、夜まで余裕があったので、これはタルベーラの『サタンタンゴ』を観てみるか、と気合をいれてイメージフォーラムへ行くとすでにチケットは完売と言われる。なんということだ。残念な気持ちでどうしようかと思いつつ、日中は空いていたので、とりあえず、代々木公園に行こうと思い立ち、宮益坂を下る。明治通り沿いまで行くと、諸々賛否のある宮下公園が新しく作り替えられており、まだまだ建設途中ながらとてつもない感じの高架の作りになっていてびっくりした。いつの間にこんな建物が建設されていたのか。それで、驚きつつ、公園通りを上ると、今度は渋谷公会堂が新しくなっていてそれでまたびっくり。こちらもいつの間に。そこそここの公園通りのあたりを歩いていた気がするのですが、まったく気づいてなかった。いろいろなものがいつの間にか建設されている。

それから代々木公園へ。普段、少し時間が空いていると新宿御苑に行きがちなのだけど、今日は仕事もあったし、新宿まで行くのは億劫だったので代々木公園へ。普段、実はあまり代々木公園の中をゆっくり歩いたことはなかった。人がたくさんいる。新宿御苑のように木々が多く、ベンチもあるし、芝の上に敷物をひいてくつろぐ人たちもたくさんいる。ところどころに、折れた枝が山積みになっていて、おそらく台風の影響であろうということがわかる。噴水がでている池の近くでベンチに座れたので、そこに腰を下ろす。カラスがにぎやかに周りをうろうろしていた。天気予報では雨が降りそうだった気もしたけど、そんなこともなく、晴れていて気持ちが良い。深田晃司さんの著書『海を駆ける』を読む。さらさらと読み終わり、読後に心地よい疲れ。ふーっと一息ついて、池をぼんやり眺める。少しばかりのんびりできていいなぁと思う。それから、ふと、先日も探していた本、図書館にはあるんじゃないかと思い、近くの図書館を検索。渋谷区中央図書館というのが原宿にあるらしく、そこへ行ってみることに。代々木公園を出て、原宿駅前に出る。途端に暑さがじわじわときて、さらに人混みにげんなりとする。竹下通りを抜けて、狭い通りに入り、路地を抜ける。すると東郷神社の敷地に入るのだけど、そこを突き抜けると目指した図書館に行きつく。原宿の賑わいに比べたら、圧倒的に静か。図書館の中は、勉強をしたり、読書をする人がいたが、混雑はほどほど。で、探していた本は2冊あったらいいが、借りられてなかった。まぁ、そんなもんか。で、少しばかり閉館の時間まで、本を読む。蓮實 重彥さんの『映画監督 小津安二郎』。冒頭、少しだけ読んだだけだけど、これがめちゃくちゃ面白かった。面白い本は買いたくなる性分。閉館の時間になってしまい、後ろ髪ひかれつつも、図書館を後にし、仕事を諸々。終電間際、仕事を終えて、帰路へ。帰り間際、雨が降りはじめ、辛うじて、ギリギリびしょびしょになる前に、帰宅できた。

なんだか、渋谷をうろうろとした一日