東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『代々木公園の光と影』

諸々仕事が忙しく、あっちへ行ったりこっちへ行ったりが続く。メールを返信しなければならないものが減らない。そして、一つ何かが終わりを迎えそうになると、まるでそれをみていたかのように、次の諸々が出現する。ロールプレイングかと眩暈がしそうになる。

そんな最中、救いだなぁと思うのは2月とは思えない暖かさ。悔やまれるのは緊急事態宣言により新宿御苑が入れないこと。それで、日曜。仕事で朝早く渋谷へ行った際、少し代々木公園へ行く。歩くだけで少し暑さを感じるほどで、思わず上着を脱ぐほど。公園は驚くほどの人の出。まぁ、そういうものかと思いつつ、比較的、人が少ない場所に座り、パソコンをひろげて仕事をしたり、本を読む。宇佐美りんさんの「かか」。陽射しが心地いい。

気が付くと少しうつらうつらしてしまっていた。半袖でも肌寒さもない。2月とは思えない陽気。

と、近くのベンチを見ると、何かぎっしりと入ったバッグと、袋を携えた、年配の方が座っている。周りの雰囲気とは異なり、とてつもない厚着をしており、帽子を深々とかぶり、顔もタオルで覆っている。じっと顔を下げて微動だにしない。眠っているのだろうが、周りの賑やかで、微笑ましい世界を遮断しているかのようなその姿を見てしまうと、自分がのうのうとしてしまうことがなんだか、なんとも言えなくなってしまう。