月曜日に出社してから、翌日が祝日。そうなるとなんだか月曜も少し気が抜けそうだけれども、祝日もしっかり仕事だったので浮かれることはまったくなかった。あと、祝日は相変わらず何の日なのかわからない。早朝から仕事だったので、久しぶりに自宅へ戻っていた。嫁も娘もぐっすり眠っている中で準備をして、仕事先へ。
途中、車で都内を走っていると、驚くほどの街宣車が横並びで停まっている場所があった。
仕事と仕事の合間に、少し一息つける時間があり、仕事先の近くの海沿いの公園前に車を停める。向こうに夢の島の風力発電の風車が見える。やや風が強いけれど、陽射しが強いので寒さは感じない。風車はもちろんまわっている。見上げると、飛行機がどこかへ向かって真上を横断している。釣りをしている人たちがいて、なんだかのんびりしていていい。
引き続き、宇佐美りんさんの「かか」を読む。語り言葉の独特さや、少し慣れるまで理解しにくい登場人物の相関関係に、出だしは苦戦するものの、それらに慣れてくると一気に読めるし、そもそも、言葉の刺さり具合が鋭い。仕事に戻らねばならない時間、ギリギリまでページをめくってしまう。
そんな最中、嫁から連絡があり、嫁の実家の叔父にあたる方が脳出血で倒れたという知らせをうける。
仕事を終えて、夜。家に帰り、少し一息。録画してあった「男はつらいよ」第一作を観る。渥美清さんが若い。というか当たり前だけど、登場人物、みんな若い。唯一、笠智衆さんだけ変わらない。映画を観ていると、嫁が二階から降りてきて、叔父さんが亡くなったと伝えにきた。脳出血がひどく、手の施しようがなかったという。見知った方の訃報。お会いしたのは数えるほどではあったけれども、それでも、もう二度と会えることはないという揺るがなさに言葉も出ない。