東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『雨で寒い日』

18日(金)。寒いと思って起きたら雨が降っていた。4月ってこんなに寒かったっけと疑いたくなるような寒さ。そんな中、仕事前に麹町へ電車で行く。前の職場が四谷にあり、麹町は隣駅だけど、考えてみたら麹町駅で降りることは滅多になかった。四谷駅近くの銀行に行きたかったのだけど、降り口が判らなくてウロウロしつつ、地下から地上にでて見覚えのある新宿通りに出たにもかかわらず、四谷方面に向かうはずなのに反対の半蔵門方面に向かって歩いてしまった。


目的地の四谷駅前の銀行に着く。持っていた銀行口座がWEB通帳しかなく嫁から不便だと言われて通帳を作りにきた。ついでに住所変更もする。で、通帳を作ったところで昨年末あたりからの引き落としや入金の履歴を記帳しようとしたところ、それは出来ないと言われる。それでも履歴を残しておきたい場合、一度止めたWEB通帳を一時的に復活させて、銀行のパソコンで履歴を出してプリントアウトするしかないと言われた。仕方が無いのでそれを行なうが、手続きが面倒くさかった。すでに記載した、通帳発行書類の他に、住所変更書類、WEB通帳再登録書類など、名前や住所を同じように書く書類を3〜4種類書かされた。あれはなんとかならないものか。


そして関係ないのだけど、その銀行の待ち合い席のラックにはなぜか旅関連の本がやけに多かった。一冊手に取ってなんとなく見ていると、天理の町を歩いたレポート記事があり、それが面白かった。以前、いつだったか深夜バスで大阪に行く用事があったとき、一度天理の駅前でバスを降りたことがある。どうして天理だったか忘れたけど、早朝に着いた天理の町はすでに出歩いている人がいたようにも記憶していたし、やけに多くの人が降りた覚えもある。すぐに電車に乗ってしまった記憶があるけれど、印象に残っている。その天理の町の独特な雰囲気を雑誌は紹介しつつ、他にも有名なラーメン屋さんなども紹介していた。そして、信者でなくても見学が出来る"ぢば”と呼ばれる場所があることを知った。天理教の教えての中でも大事な場所なのだという。そういうことを初めて知った、銀行で。一度、この目で見てみたいと思った。


コンビニで週刊文春小林信彦さんのエッセイを読む。タモリさんと赤塚不二夫さんとの思い出を語るエピソード。まだコメディアンとしても世に出てない頃のタモリさんとのエピソード。ちょっとした出来事だけど、とても面白い描写で書かれている。最後に、かつて1980年代にタモリさんがラジオで語った「根暗」「根明」の二分法についての言及もあった。それが小林信彦さんには面白かったという。80年代に出現した笑いの方法。それに敏感に気付く小林信彦さんの感性。


19日(土)。雨が止んで快晴。仕事で朝から出かける。夜は職場の先輩のどっきり誕生日会に参加。誕生日会をすることは内緒で、今はもう職場を辞めたかつての同僚の方もたくさん呼んでのどっきり企画。その先輩はとても驚いていた。僕は言われるままに参加しただけだったのだけど、そういうことを企画した先輩の同僚の方がすごいなぁと思った。愉しいことをやりたいという信条で、人のためのどっきりパーティーを開くなんてなかなか出来ないと思う。素直に愉しい時間だった。


店を出ると雨。そしてまたもや寒くなっていた。もう5月が近いというのに。