東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『渋滞/歯/面接/音と匂い/敷金/でござる』

tokyomoon2014-03-22

昨日、仕事で車の運転をしていたのだけど、渋谷の付近で渋滞に巻き込まれた。前日の首都高速3号線の火災の件はニュースで知っていたのだけど、案の定、渋滞にはまってしまった。久しぶりの運転だったけど、渋滞で遅々と進まないのは残念だ。


昨日、カツカレーを昼に食べた。かつカレーにしたのは昨日の反動。やはりカレーを食べねばと思ったため。食べていると「ガリッ」と違和感のある食感。何かと思うと、かつて治療した歯で付け歯の部分がとれたものだった。鏡を見ると残念な歯並びになっている。改めて歯医者通いを復活させねばならない状況になったものの、行けるのだろうか。


仕事の一環で、少しばかりいろいろな人と話をする機会があった。なんというか面接のようなもの。20代半ばくらいの子たちの話を聞く。俳優の勉強をしたい。学びたいという。例えば自分たちで、友達と舞台を作ってみるとかしないのかと聞くと、話にはあがるけど行動に移したことはないという。僕も1年制の演劇学校のようなところに通ったことがあるのでそういう場所を否定するつもりはないし、そこでの出会いは今でも繋がる貴重なものでもある。ただ、そういう場所に何年も通うことがいいかというとよく判らない。僕や、そこに通っていた友人たちも、1年後には自分たちで劇団を立ち上げたり、どこかに所属して俳優活動をしていたりした。勉強は必要だけど、学びはいくらでも独学でやりようがあるように思うし、何より自分がやりたいことをやるには、自分で立ち上げることが早いと思うのだけど。それはまぁ、人それぞれか。


BSで放送していたドキュメンタリー「ボクの“見た”ニッポン〜盲目のスーダン 人」が面白かった。失明してしまったスーダンの青年が、日本に語学を学ぶためやってきて、大学院で学びつつ日々を暮らす姿を追ったドキュメンタリー。その中で、目の見えないその人が、自分の感じる「音」と「匂い」で東京の街を語る。秋葉原は「明るい街」。だからこそ、そこに通う人たちもそれぞれはっきりと目的があってこの街にやってくる。新宿は油のような匂いが漂い、そこに集う人たちもまた、どこかその油の匂いのようなどこかべとつく昏さを抱えているように思う。渋谷は音が厚化粧している。とてつもなく大きいエネルギーがあり、だからそこにいるにはこちらもかなりのエネルギーを消耗する、と。見えないとはいえ、視覚以外の感覚を研ぎすますからこそ、見えてくる街とそこに集まる人たちの特性。かなり的確に捉えているように思える。


日本で、初めて暮らした街、福井を久しぶりに訪れて、かつて生活をしていた部屋に入ったその人が、窓を開けて、そこに流れる川の音に耳を傾けて「この音なんだよな」と噛み締めるように言った姿がとても印象に残った。


話はかわり。以前、住んでいた家がいつの間にか取り壊されており、ということは敷金はどうなったんだという話に嫁が気付き、これは不動産屋に掛け合うべきだと言ってきたので、グズグズしながらも確認をとってみると、そういうわけなので、敷金は全額振り込んだと言われた。有り難い話ではある。でも、まぁ、それ、一応、振り込んだ時に、というか、取り壊しがわかった時点で言ってくれよとも思う。なにせ、こちらは振り込まれたことさえ気付いてなかった。


どういうわけか娘は最近、「るろうに剣心」にはまっているらしくなぜだか、僕に「ござる」って言いなさいと言ってきた。自分は言わないのかと聞くと、女の子は言わないらしい。男は「〜ござる」でしょ。だとか。