東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『正しい』は正しいか

tokyomoon2015-05-27

世の中、ままならないことは多々ある。それを最近、やたらと見る。そして、またそれを見た。仕事上のことは、ビジネスにならねば動けない部分は多いし、自分もそれはそうなのだけど、それでもそこばかりでなく関わる人たちになんらかの可能性、拡がりがあればと思うのだけど、それが相手側からすると「受け入れ難し」なんてことになる場合もあり、そのままならなさにどうしたものかと戸惑う。


そして、決定権のある人たちは、この時ばかりに自分の『正しさ』ばかりを主張して、文字通り「ばっさり」と決定を下す。『正しさ』でしか決断ができないことも理解できるし、自分もそうしてしまうことはあるけれど、そればかりだと身も蓋もない。


松尾スズキさんのエッセイで、体重68キロの自分は、食べてきた食料でできてるわけだけど、連日、トイレに流される糞を数ヶ月分足すと、海へ流される68キロがあり、流れた自分と残った自分の果たしてどちらが本物なのかと語るエッセイがある。残って身体となっているから本物と言い切れるのか。


ギレルモ・デル・トロパシフィック・リム
ジェイソン・ライトマンとらわれて夏

久しぶりに『パシフィック・リム』を観たけれどああいう作品はワクワクドキドキしながら楽しむのみですなぁ。出てくる怪獣が怪しい獣だよ、本当。


グーニーズ』のジョシュ・ブローリンは、家から逃げ出した弟たちを追いかけようとして、自転車に乗ろうとすると、自分の自転車のタイヤの空気が抜かれており、ダッシュすればいいものを、なぜかお隣のお子さんの補助輪のついた自転車で追っかけ始め、さらには絵に描いたような性格の悪い学生のチャラい若者が乗る自動車に並走させられてほどよく大怪我できそうな崖から突き落とされるという実際だと洒落にならんだろと思うアメリカンジョークをかまされるという、噛ませ犬的なキャラだった。あれを見た子供の僕は、アメリカンジョーク、洒落になんねえよと慄いた。そういえば、おぼろげな記憶では確かグーニーズジョシュ・ブローリンの日本語吹き替えはヤムチャでお馴染みの古谷徹さんだった気がする。そうだとするとあれは見事なキャスティング。噛ませ犬キャラといえば古谷徹さんの声だろう。そんなジョシュは『とらわれて夏』では非常に渋い声をだす味のある大人になっていた。メン・イン・ブラック3ではトミーリージョーンズのそっくりさんだったし、素晴らしい俳優さんだなぁ