東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『湯上りにやたきを着て』

tokyomoon2015-06-15

昨日と一昨日は仕事。週末感はなし。昨日は朝は雨が降っていたけれど、昼前から上がり、夕方は梅雨らしく蒸しっとしたけれど、夜は少し涼しさもあった。


汗をかいていたので、銭湯にでも行きたいと思い、夜、夕食を食べてから娘に銭湯行くかというと、「やたきを着て行く!」と謎の言葉を発する。その後、話を聞くと「やたき」とはどうやら浴衣のことのようで、どうも「ゆかた」が覚えられてないらしい。三文字ということはわかっているらしい。それにしても「やたき」。なにやら微妙なズラしをいれた間違いだ。


先日、フラリと寄った『月の湯』で、謎の老人に無言で文京区銭湯協会だかのスタンプカードを手渡された。そこに記載のあった『豊川浴泉』が、家から徒歩10数分くらいのところにあることを知る。目白通りを渡り、高田の方へ向かう富士見坂という急なくだり坂を降りなければならないけれど、直線距離だと意外と近い。家の近所にも銭湯があるけれど、そこよりも湯温が低く感じられ、子供と一緒でもちょうど良い。東京の銭湯はどこもかしこも「茹でたい」という願望があるのかと思わんばかりの熱さだ。そして天井が高く、「高いね」などと話しながら娘と湯船に浸かった。



風呂から上がって、娘のいうところの『やたき』に着替えさせて帰る。今度は富士見坂を登らねばならないので、帰りは辛いけど、それでも散歩がてらにほどよい。20円で2分のドライヤーでは乾ききらないほど娘の髪は伸びてきた。娘はもっと伸ばすと息巻いている。その髪が乾くくらいの散歩だ。帰り道に、4匹ほど猫を見る。暗い中をじっとしている。


ザック・スナイダー『マン・オブ・スティール』。久しぶりに観た。ラッセル・クロウケビン・コスナーが実父と養父として描きつつ、驚異的な力を持つからゆえ疎外されるスーパーマンの葛藤を描くエピソード0的な物語。マンガの描写をハリウッドでやるとこないなりまっせという具合のアクションシーン。「金かけてまっせ!」という描写がなんどもでてくる。ああいうのは日本ではできないだろう。そして父性の描き方にも湿りっけとかない。日本的なジメッとクドクドと人物描写をやっていくのも好きだけど、「そんなにそこに尺いりませんやろ?爆破しましょ。戦わせましょ。」といった塩梅でハリウッドの作品は良い意味で人物をドライに描写するなぁと思う。