東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『見事な溜めをつく人』

職場の方が、「はぁ」とお手本みたいな溜息をついた。あまりに見事な「溜め」だなと思って気づいたのは、その言葉の重点が吐く方ではなく、あくまで「溜め」の方に置かれて成り立っていることだ。溜まるから吐くのだ。言葉や漢字ってのはちゃんとそこを知った人によって作られてる。


で、現在、見事な『溜め』が出るほどにいろいろと仕事でバタバタがある。そのバタバタは見方を変えれば好機になるようにも思うのだけど、人は大概変化を望むものではないのだなあと実感してみたり。度量があるかはわからないけど、やってみればいいのかなと思う。その考え方がそこまで受け入れられないことに、こちらもまた『溜め』が溜まる。


そのうえ、物事のタイミングの無情さに呆然とする出来事もあった。1日ズレていれば物事が大きく変わりそうなことが、スケジュールが合わないことで諦めざる得ないことになってしまった。誰も悪くない。ただ、タイミングの問題。その無情。


気落ちして帰った昨日。たまたまTBSテレビで『天下一文道会』なる番組があり、文系のジャンルに特化してるものの、フォーマットは『ホコ×タテ』だなぁと思ったらMCがタカアンドトシさんだった。一周した。ここからは想像でしかないけど、おそらく製作の方々はこの番組を作っている最中に気づいたのだと思う。これは『ホコ×タテ』だと。だからあえてMCをタカアンドトシさんにしたのではないか。パクリってことではなく。そんなこといったら何もできない。テレビのようなものは、これまで作られたものを、フォーマットを活かしつつ上書き更新していくような番組もある。もちろん表面だけなぞらえただけではそれは単なるパクリだろうけど、一周まわった着地点が、それまでの風景と別のところにあればそれもまた良しとなるのだと思う。『天下一文道会』がそこまでだったかはわからないけれど、あえてMCもタカアンドトシさんにしたことで、製作サイドが挑もうとしたことのなんかしらの意義は、『やらせ』的なことで打ち切りになった、非常にテレビ的に有効なフォーマットを再利用しようとする強かさでもあるような気がする。



バタバタ過ぎて不義理ばかりなのに、夜は夜でぼんやりしたりする。


大学の後輩から、オメデタイ連絡をもらう。オメデタイなぁ。オメデタイけど、その動機が大丈夫なのか?という感じなのだけど、それも人の道。しのごの言わずにオメデタイことはオメデトウというのがいいのだろう