東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『師走に入る』

tokyomoon2015-12-10

なんやかんかと12月に入り、日々バタバタとしている。「これが師走かぁ」と忙しさを言葉にしてみても特にどうなるというものではないし、そもそも僕は坊さんではない。


友人のバンド「かげわたり」のギターだった鈴木くんが「かげわたり」を離れるということを知ったのはフェイスブックだった。ボーカルの家常さんと少し話をしたのは、家常さんの職場の誕生日会に合流した後で、少し元気がなかったので誕生会の後に2人で話をした。

「人が去っていくことは寂しい」

その通りだと思う。僕も仕事などでバタバタしていてなかなか人と会う機会が無くなってしまい、以前はなんだかいつも一緒にいた人たちさえも会う機会が減った。


鈴木くんとはもう10年くらいになるか。もともとも彼が「かげわたり」に入るタイミングで一緒にやった舞台「東京の果て」以来の付き合いで、バンド加入の頃から知っている。これが今生の別れではないものの、バンドから離れるのは単なる脱退以上の寂しさがある。


そんな最中、個人携帯に着ていた大学の頃の恩師K先生のメールに、5日遅れくらいで気付く。学会で東京に来ていたという。毎年この時期に会っていた。失念。それにしても仕事に使う携帯はいつも見ているのだけど、個人携帯は本当に見ない。幸い今回は学会が忙しく東京に来ていたけど会うことはできないからまた今度、という旨の内容で、ホッとする。こういうタイミングだからこそこういう風に連絡をもらえることが嬉しかったりする。


なんにせよ、みんなそれぞれに元気であればそれで良いのだけど。そういえば同じく「東京の果て」で一緒にお芝居を作ったUさんは最近まったくフェイスブックも更新しておらずどうしているのだろうと思ったら、先日久しぶりにフェイスブックに画像があがっていた。新しい場所で新しいことをやっているようで、それはそれでよかった。繰り返しだけど、それぞれに元気であればそれで良い。


僕はといえば、仕事と、そしてすこぶる元気な子猫たちのエサと猫砂を買う日々だ。子猫たちの食欲とそれに伴う排泄物が半端ない。あげてもあげても「くれくれ」と言うし、食べたら食べたでその分を出す。気持ち良いくらい出す。週に2回の燃えるゴミの日に彼らの排泄物を出すが実に見事な重量となる。して、1週間に一度、猫砂と猫エサを買いに行くのだけど、それがソコソコな重量がある。なんというか重量で彼らの生命力を感じる日々だ。そしてもう一匹いる猫のみぞれは、彼らと戯れたり、無視したりしている。彼も良い年齢なので落ち着いてコタツで丸くなりたいだろうが。


そして娘も相変わらず元気は元気。そんな娘だけど、とある夜、久しぶりに一緒に寝る時のこと。電気を消してからしばらくして何かすすり泣く声が聞こえた。どうしたのかと尋ねると、「○○くんが頭を打っちゃった」と泣きながら答える。以前、兄の結婚式の二次会で、親戚達で居酒屋に集まった。親戚の子供で娘より少し小さい子と娘は遊んでいたのだけど、遊んでいる時にその親戚の子がテーブルの角に頭をぶつけたのだ。大きな怪我はなかったものの、それに責任を感じた娘は泣き出した。そのことを何かの拍子に思い出したようで、彼女は泣いていた。眠る直前、彼女の計り知れないところで、思い出がいろいろ時間を飛び越えてやってきたのかもしれない。


日々ゆっくりと寒さが厳しくなってくる