東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『春のような陽気の日曜に』

tokyomoon2016-02-15

日曜。朝は雨風が強かったけど、8時過ぎには止んで晴れ間が見えてきた。風は強かったけど冷たくはない。


レンタカーを借りて家族ででかける。電気がはっきりしなかったのもあってか道路は空いていた。関越道で車二台が衝突した事故があり、どちらの車も全損の様子だった。他人事ではない。


関越から圏央道へ。狭山日高で降りて飯能のあたりを散策。ダムの近くまできて娘が気持ちが悪くなったという。運転が荒かったのか。車酔いもあったからか最初は少し不機嫌だった娘だけど嫁がダムの近くの側溝でカエルの卵を見つけて教えたら元気になった。その近くであまり聞いたことがない生き物の啼き声を聞いたがあれは何かの鳥なのか。嫁はカエルだと言っていたけどまだ冬眠中ではないのか。


少し町の方まで降りて流れる川のあたりを散歩。と、近くで威嚇用の銃声を模した音が聞こえたあと、川をパシャパシャと走る生き物の姿を見る。驚いたことに野生の鹿だった。この地域の人にとっては当然の出来事なのだろうか。こちらとしては珍しい出来事だったのであっけにとられてるうちに走り去ってしまった感がある。と、思ったらまた目の前を鹿が走り去って行った。ひとまず写真を撮ってみようと思ったけど間に合わず山へ消えていく後ろ姿がなんとなく見える程度になった。いるもんだなぁ、鹿。


それから近くの温泉に入る。昼間から気持ち良い。近所の林業などをやられている方なのか作業服で入ってきた40代の男性が2人入ってきたが、そのうちの1人の背中には全身に及ぶ刺青が彫られていた。タトゥーというより刺青。引き締まった身体で日頃の仕事でも肉体を使っている方のように見えた。その刺青の男性はもう1人の連れに何か話しかけて口角を片側だけどあげるような笑みを浮かべていた。


風呂から上がると、休憩所のようなところに3人の子連れがいた。4歳、3歳、そしてもう1人はまだ1歳にもなってないような年齢で母親が抱っこしていた。娘はそのお姉ちゃんたちと「友達、友達」と言って遊び始めた。向こうの母親はこちらに恐縮しているのか「走り回っちゃダメよ、もう帰るわよ」と言っていた。昼時で、すぐそばには温泉施設に付いている食堂もあったけどそこでは食べずに、タッパーにいれたお弁当を食べているようだった。父親の姿はなかった。地元の人なのだろう。子供達はお互いの名前を伝えていたけれど、名前など知らなくても「友達」のフレーズですぐに仲良くなれる。


それから少しドライブをして、芦ヶ久保のあたりの氷柱というものを観た。イチゴ狩りのシーズンのようで娘は「イチゴ狩りをしたいっ」としきりに言っていたけど、すでに15時を過ぎていてもうどの農園も終わっていた。


帰りに娘がまた車酔いになり、今度は戻してしまった。運転なのか。それとも疲れか。


車中で流した音楽は『くるり』、『相対性理論』、『空気公団』、といったいつも聞いているCD。そこにnever young beachのアルバムが加わる。良いなぁ。夜8時過ぎには東京に戻ってきた。最後のCDはクラムボンの「3peace」。ディスク1の最後の曲は「ナイトクルージング」のカバー。いつ聴いても良い曲だけど、これはビルとか夜の光がキラキラする街の中を走るときに聴くのが相応しい気がする。


24時間でレンタルしていたけど、約12時間で帰ってきた。閉店時間に間に合ったのでレンタカーを返すと1600円くらい戻ってきた。ありがたい。