東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『髪を切る/目が離せない「ダメ」のこと

tokyomoon2016-02-16

土曜と日曜が暖かかったので、昨日は上着を少し薄いコートにしたら途端に寒く、予報にも無かった雨が降る始末。そして夜には一瞬雪が降った。


体調壊すよ。そんな天気。


それとは関係なく土曜の仕事終わりに髪を切りに行く。長くなって鬱陶しかった。知らなかったけど美容室の大半は土日の営業が20時までで、普段通っているお店も最終の人は18時半までの受付とのこと。平日の方が受付が遅くまでやっているらしい。


いつもの場所に行けなかったものの、このままではいつ何時に髪を切れるか分からなかったので、東池袋の近辺で夜の受付が遅い時間の店を調べてそこへ行く。初めてのところは緊張するけどこのまま長い髪を放置する煩わしさに負けた。髪を切ってもらった美容師さんと白髪とか禿げについて雑談をしたけれど、禿げは遺伝というよりは食生活や普段の生活環境の影響が大きいのではと言われた。なるほど。今のところ禿げはないけれど白髪は増えてきた。なんにせよ短くさっぱりしてもらう。軽くなった。


それとは別に。



先日の『アメトーーク』は「ついついダラダラしてしまう芸人」というテーマだった。ゲストの方々のダラダラしてしまう話は、確かにいろいろ「ダメ」を感じるものばかりだけど、千鳥の大悟さんの話は、どこか他の方とは違う手触りを感じた。公共料金の支払いを忘れてクリスマスに電気が止まり、寒さを我慢しながら布団にくるまり寝ながらタバコを吸う話や、賭け事をすると無一文になるまで止められず川崎の競艇場でお金が無くなるまで賭けてしまい、品川まで歩き、そこから最寄り駅までの160円を道行く人に貰うという話、酔っぱらってまったく記憶がないのだけど、朝、気がついたら麻婆麺という普段は絶対に買わない味のカップラーメンを買ってしまった、などなど。そのいちいちが「ダメだなぁ」と思いつつ、なんというか他の方のダラダラするエピソードと異なる味わいの「ダメ」を感じる。大悟さんの語りの巧さもあるのかもしれないし、「ワシ」というご出身の土地の方言で語られる語感もあるのかもしれない。堕ちていくその姿が実に見事な堕ち方だ。


見習うべき「ダメ」というものがあるのかよくわからないけど、いずれにしてもこの種類の「ダメ」には何か哀しみとかそういう類のものを感じて、なんなく気になってしまう