東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『新橋とベジ丼』

tokyomoon2016-02-19

最近、仕事の用事で新橋付近にでかけることが多い。背広を着た方々が当然の面持ちで闊歩しており、自分のジーパンスタイルの服装がゆるいものだなぁと噛み締めながら歩く。同じ新橋周辺でも、汐留あたりになると雰囲気が若干変わる。気のせいかもしれないけど着こなしがオシャレ目になる。ネクタイの結び方が僕には出来ない結び方で、スーツもいちいちオシャレ。あと、汐留にはスターバックスが似合うけど、新橋にはルノアールが似合う、とも思う。思いっきり私見


そんなルノアールの似合う新橋の駅前の吉野家で昼食を食べた。昼時だったので混んでおり、客の10割、全てビジネスマン。10割、スーツ。「並!」やら「みそ汁!」やら「つゆだく!」などと簡素な単語の、店員とお客による熟年の夫婦か、みたいな見事なやりとりで混雑する店内は回転していく。


そこにジーパンの私は入り、つい「ベジ丼」を注文してしまった。「ベジ丼ですか?」と、こなれたはずの店員さえもが振り返り確認してきた。「はい」と答えたあとに失敗したと気がついた。おそらくだけど、新橋で吉野家を利用する会社員はベジ丼を頼まないだろう。もしかしたらその存在さえ知らないかもしれない。「並、ときどき大盛り。たまにトン汁で」とか、基本的に牛丼ありきで日々の注文をされている会社員諸先輩たち。牛の乗っていない丼を食べに吉野家には来ないだろう。そんな最中、ベジ丼を頼んだ私など、エグザイルだろう。エグザイルトライブだろう。なにせ、ベジ丼はスプーンが添えてだされる。そこは箸でいいのにと、紙ナプキンがまかれた吉野家の全力の女子力のような振る舞いでそれは出され、黙々と諸先輩方が牛の丼を食べる中で、ベジと呼ばれるものを私は食べた。


それはともかく寒さを和らぎ、ここにきて花粉の季節がやってきた様子。ここ数年、この時期はコンタクトがショボショボするし、鼻水が出るのでいよいよなのだろうと思うが、何か致命的に突き抜けて花粉症という自覚はない。ただ、地味に鼻水が出る。


娘はここ2日ほど、「クックルン」というNHK教育のテレビ番組のキャラクターが夢に出てくると起きしなに語ってくる。