東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『さよなら、人類』

tokyomoon2016-05-13

すっかり半袖で良い陽気になってきた。昨日、仕事の要件で神谷町あたりに行き、そのあと有楽町に移動だったのだけど、少し時間の余裕があったので日比谷通りを歩いてみた。夜の6時くらいの西新橋〜日比谷あたりは当然のように人は多い。ある程度碁盤の目のようになっている街並みの中に、確か虎ノ門ヒルズという名称の新しい建物があり、そのビルが建った同時期に目の前にどでかい通りが出来て、溜池方面から新橋へとぶち抜くようにある。いわゆる区画整理をしていた頃も知っているけれど、とてつもく大層な力が動いているのだなぁと思う。


有楽町までは少し早歩きで20分くらいで歩けた。東京タワーの辺りから皇居前あたりは徒歩でも30分以内で行けるのだと気づく。そんなことに気づいても、ということはあるけれど、歩ける距離なのだなぁと知れてよかった。


いくつかDVDを借りていた。厳密にはブルーレイを数本とDVD1本。なんにせよブルーレイはキレイだ。

ロイ・アンダーソン監督「さよなら、人類」
相変わらずセット中心で、原則ワンシーンワンカット。構図が斜め奥に抜けていくような作りでどのカットも良い。子供たちが発表会をするような場面があり、自作の詩を読もうとする女の子が出てくる。司会の男性との会話のやり取りの中で、観客の2人の子供が不意に舞台上に上がり遊び出すのだけど、あれが演出なのかたまたまなのかわからず面白い。と、いうのもそのシーンの冒頭は、1人の女の子の発表が終わった直後で、その子が大げさにおどけたお辞儀をするところから始まる。この女の子が、自作の詩を読む女の子が司会者とのやり取りの間に再び舞台上にあがってふざけだす。自作の詩について語る女の子がモロモロ終えてそそくさと舞台から降りるタイミングで、拍手が起きると、舞台上にあがってきていた女の子が、その拍手に対して改めておどけたお辞儀をする。これがシナリオから決まっていた一連の動きだとすると、ちょっとびっくりするくらい自然な子供達の動きだ。驚くべきはその一連は物語の大筋とは少しも関連がなく、ただ子供たちがふざけているとしか見えない描写にしか見えないということ。それを選び取ってるのが面白い。今回借りた中で唯一のDVDが「さよなら人類」なのだけど、今となってはDVDの画質はやはり荒い。ブルーレイで、というか映画館で観たかった。返却はポストに投函する形に。驚く。便利になっている。