東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『FAKE』

tokyomoon2016-07-25

諸々のバタバタから日記が滞る。日々の習慣として記録せねばという気持ちはありつつも。


先週の3連休の、最後の休みのところは家族で遊園地に行った。ディズニーだ、花やしきだ、あらかわ遊園だと思案した挙句、豊島園へ。思ったよりも人はおらず、いろいろと楽しく乗る。娘はジェットコースターなども嬉々として乗っていた。が、お化け屋敷的なものや乗り物は怖がっていた。花やしきあらかわ遊園ほどではないけれど、豊島園も昔からの遊園地という趣で、少しばかり味わいはある。なんというかこの「趣き」というのは、おそらく雑多なところだろう。つまりいろいろ、ある。キャラクターもたくさんいるし、なんならお土産屋にどういうコンセプトかご当地限定のお菓子(明太子プリッツとか)あるし。なにかそういう雑多さに、適度な力の抜けを感じる。


それとは別にメリーゴーランドは、100年以上前に海外で作られた木製のものを移築したものらしく、これはとても良かった。1つ1つの造形物が遊びもあって楽しい。そして回転すると木製なのでギシギシ言う。


なんにしても楽しかった。とても夏らしい暑さの中でたくさん遊んだ。


その他に、時間を見つけて強引に森達也監督の「FAKE」を観たのはいつだったか。こちらもとても良かった、といいますか、森監督はここで、佐村河内さんの潔白を晴らそうとか、真実を見つけようとするつもりはなく、自身が劇中で佐村河内さんに「あなたの哀しみを撮りたい」と言っていたように、そこには森達也さんの視点からだけの佐村河内さんの姿が、あと嫁さんとネコの姿が映し出される。それは事実や有象無象の話に拠った視線ではなく、ただ、ひたすら森達也さんの森達也さんによる視線。どれほどの時間を共有されたのか。どれほどの映像をカットし、約2時間の映像として再構成したのか。最後の問いに対する回答は、「あとは自分で判断してくれ」という森達也さんからの挑発のようにも感じる。あと、ネコがね、とてもいい。宣伝文句になっている最後の12分というところも、あのタイミングでネコが佐村河内さんの部屋にやってくるという瞬間がなんともいえない。そして音。電車の走行音や救急車のサイレン。意図的にボリュームをあげていると思われるところもあるように思えたけれど、それも森達也さんの意志のように思えるし、その場面に立ち会った人の感じた「真実」なのだと想像する。


一昨日の夜、ほぼ終電で大阪に行き、昨日のほぼ終電で東京に帰ってきた。これぞ弾丸という感覚で、まったく大阪でゆっくりできなかった。唯一、昨日の夕方に、夕暮れの広い空を見れたのがホッとしたひと時だった。宿泊したホテルにサウナがあり、そこで久しぶりにガッツリ汗をかいたら暑くなり、部屋のエアコンを強めにつけてしまった。それで昨日から喉は痛いしなんだか怠い。なんという自業自得。