東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ふらりふらりとした速度』

tokyomoon2017-01-18

咳は引き続き、止まらない。ゴホゴホとなる。いつもの風邪とは違う感じ。早く治らないかと思いつつもこればかりはどうしようもない。


最近、YouTube原田知世さんの「くちなしの丘」ばかり聴いている。たまたま聴いていい曲だなぁと思い、仕事をしたり考え事をするときにイヤホンで流す。作詞・作曲をキセルの辻村豪文さんと知る。なるほど。そのキセルのセルフカバーバージョンも別の味わいで良い。不思議なもので原田知世さんの歌声が本当に合うなぁと思いつつ、キセルが歌うとそれはやっぱりキセルの歌になる。


昨日、昼ごはんに蕎麦を食べてフラフラ会社に戻ろうとしたら仕事やらでいろいろとお世話になっているTさんとばったり出会う。今ではすっかり映画監督でたくさんの作品を撮っている。お子さんも生まれて互いに親バカな話もしつつ、ふと「最近、書いてますか?」と聞いてくれる。それにちゃんと応えれぬことが歯がゆいと思いつつ。攻めて行かねばなぁと。日々のことに忙殺されてるだけではダメだろう。


夜、会社帰りに歩いている時に、老犬を散歩している老婆を見かけた。老犬はもう散歩が楽しいのかさえよくわからないくらいふらりふらりと歩く。時々、止まってしまうんじゃないかと思えるくらいの速度。その速度に合わしているような、老婆の歩みもまたゆっくりとしている。散歩というほどお手軽で気楽な響きというよりも何か別の感じなのだけど、この老婆と老犬にとってはこうやって歩くことが日々の日課でそれをふらりふらりとした速度でこなしているように思える。


夜ご飯にコンビニの味噌汁を飲んだ際、思ったよりも熱くて喉を少し火傷する。咳もでるし火傷するし。まったく、だ。

閉じた口は 何も言わず 心震わせて
開く花は 君のために 笑って嘘つき

風の吹く 長い坂の 途中で

言葉にしたら すぐに壊れて きっともう戻らないから
花の向こうに 君が見えたら 何を話そう

くちなしの丘の上で