東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ちょっとした悪寒と山形』

tokyomoon2017-01-16

木曜、以前、お芝居を一緒に作ったTくんが作・演出をする舞台のゲネプロを観劇。仕事の要件もあり。俳優として活動する傍ら、プロデューサーとして、作家として作品を作ることの続けるTくんが、本当に凄いなぁと思う。自分がそれができてないから余計に。作品について思うことは多々ありつつも、商業の中で公演を行おうとする姿は立派の一言。終演後、少しだけ話をしたけれど本当に疲れている様子で心配になる。またゆっくりどこかで話ができればと思いつつ。


金曜、仕事が終わってふと気が抜けたのか、少し体調が悪くなってきた。悪寒がして関節が痛くなるのは風邪の兆候。これはまずいなぁと思いつつも、病院に行く余裕はなかったので、コンビニで売っている栄養ドリンクを飲み、あったかくして布団に包まる。目覚めたら悪寒はないものの、少し怠く喉が痛い。病院に行く。が、残念なくらい平熱。インフルエンザの検査をしたかどうかわからないが、こちらの、少し体調が悪い、という申告を元に薬を処方してもらう。


薬を飲むと少し落ち着く。で、体調は悪かったものの、娘と嫁がいる山形へ。肺炎で入院していた娘の見舞いも兼ねて行く予定を立てていた。体調が悪くなり取りやめようかと思ったけれども、行けそうなので行くことに。近所に住む家常さんに鍵を託し、猫の世話をお願いする。


新幹線はさほど混んでおらず、ゆったりと向かうことができた。メールをしたり、本を読んだり、ボッーと風景を見たり。やはり新幹線移動は日中がいいなぁ。車窓の風景が見えるし。夕方に実家に着く。娘が元気になっていてよかった。笑顔で笑う。ホッとする。それから近場の銭湯へ行く。あったまり家に戻り、美味しい料理をいただく。腹一杯食べてお酒も進む。夜は疲れてすぐに寝てしまった。


翌朝。とてつもなく寒い。娘の体調も悪いので家の中でのんびりする。それから少しだけ外に出て、雪かきをするついでに雪だるまを作る。娘の背丈ほどの雪だるま。それにしても屋根の上に積もった雪の量に驚く。ここ2日くらいで一気に降ったという。周りにも雪かきをする人たちがいる。雪国にとって当たり前のこと。だけど、それは大変なことだ。その土地その土地の生活は確かにある。雪国には雪国にの。雪だるまの形がほぼ出来上がったところで娘を連れてきて、みかんやニンジンで顔を作る。


少しだけやんでいた雪が夕方からまた降り出した。サラサラとした雪。北海道の生活を思い出す。僕だけ一足先に新幹線に乗る。すでに日が落ちて車外は真っ暗。つまり街灯がない、そんな風景。今村夏子さんの小説の続きを読む。面白い。少し不思議な読後感。やがて賑やかな風景になってくると東京にたどり着く。都内も驚くほど寒かった。鍵を預かってくれていた家常さんと近所に住むTくんと少しだけ飲む。くだらない話や楽しいことも話すけど、なんだか最後は暗い話になる。ここ最近の世情。取り巻く状況。


夜。再び悪寒がしてきたので、熱い風呂に入って薬を飲んで布団に包まる。朝起きたら悪寒は落ち着いていたけど、なんとなく疲れた気分。外は快晴だった。