東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『子供たちは踊るように』

tokyomoon2017-02-28

ここしばらく、暖かいような寒いような日々が続いている。日中、晴れれば暖かい、が、夜は寒い。


そんな最中、娘の幼稚園で、運動発表会というものをやっていたので見に行く。側転や縄跳び、跳び箱や鉄棒など、これまで頑張っている成果を発表するというもので、園児たちが頑張る姿は微笑ましい次第だった。彼ら彼女らのバランスの悪さはまだ自分の身体を制御できてないがゆえだけど、その制御できてないからこその勢いとかも面白かったりする。穏やかに流れるオルガンに合わせて、一生懸命に身体を動かす子供達の姿が、実写版のサイレント映画を観ているようで良かった。


それから嫁と江戸川橋まで散歩した。関口教会に寄りたかったけど、嫁が行きたくないというので諦める。椿山荘の入り口に河津桜が咲いていた。もうそんな季節だ。


友人たちの集まる新年会があったけど、参加できず。本当に不義理続きだ。いかんともしがたい。


そんな最中の楽しみは夜な夜な観る映画や小説だ。
貫井徳郎『愚行録』
田中慎弥『共喰い』
山田洋次監督『母と暮せば』
ミシェル・アザナヴィシウス『アーティスト』


田中慎弥さんの『共喰い』は映画の方は観ていたけど、小説も面白かった。併録されていた短編もそうだけど、やけに釣りの描写がある。その細かい釣りの描写がまた良い。『愚行録』は映画も気になるところだけど、最近まったく映画館にも行けてない。『母と暮せば』の美術はとても良かったような気がしつつ、終わり方についていろいろ考える。最初から題材の扱いがファンタジーのようだなぁと思いつつ。母と息子の、亡くなった息子の彼女であった女性と母のやりとりの、対話のシーンの見応えは申し分ないのになぁと、しかし、そうか、そうくるかぁという。いろいろだなぁと思いつつ。