東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『イノセント15』

tokyomoon2017-04-16

そろそろ桜も散ってきたり、葉っぱが目立ってきた。それとやけに風が強い日は強い。


体調を崩していた娘も少しずつ復活。小学校初日に行ったきり、1週間ほど休んでいて、ほぼ寝ていたのでどれくらいで慣れるか心配はあるものの。


そんな先週。僕自身も風邪を引いて体調を崩していて仕事を1日休んだ。インフルエンザかと心配になったけど、インフルエンザではなかった。娘がB型を発症していたのでよもやと思ったけどホッと一息。こんな時期にインフルエンザは嫌だよ。


体調が戻って仕事をしつつ、ここぞという空き時間に渋谷のアップリンクへ。


甲斐博和監督『イノセント15』を観る。甲斐博和さんは、かつて徒花という名義で舞台作品を作られていた際に、知人がその劇団の作品に出ていたことで初めて作品を観劇し、その時にあまりにも面白く、個人的にすっかり好きになってしまい、その後も2度ほど舞台作品を勝手に観ていた。確か、喫茶店、阿佐ヶ谷の劇場、そして旅館で、それぞれの舞台は上演され、そのそれぞれの作品が上演された場所でしか出せない魅力のようなものがあり、刺激を受けた。


その後、自分自身が仕事を始めたこともあり、徐々に、作品を追うことから遠ざかってしまい、甲斐博和さんはその後、映像の方へと進んだということをなんとなく知ってはいたものの、なかなか拝見する機会もないままでいたのだけど、ふとした機会に仕事の、本当に偶然の縁でメールのやりとりをさせていただき、そのご縁で、というわけではないのだけど、仕事で関わる役者が甲斐監督のワークショップに参加させて頂き、初めてきちんと挨拶をさせていただいた。縁というのは不思議なものだなぁとつくづく感じた。


それで、仕事の合間にアップリンクで監督作品『イノセント15』を拝見。カメラごと俳優に近づき、寄り添うように近い距離で切り取られた画に、役者の息づかいや監督の意志のようなものを感じる。悔しいほど魅力的な若い役者の人たちによって、どうしようもない己の境遇の中でもがく姿が描かれているのは、かつての舞台でもヒリヒリと感じた手触りだったように感じました。そのうえで、わずかながらかもしれないけれど希望を感じるラスト。


いろいろ刺激を受ける。