東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『西の街で』

仕事ということもあり、細かいことは置いておき、出張で都内を離れて西日本に数日いた。新幹線で移動。東京駅から乗り込む。指定席は混んでおり、一応、指定席を購入したものの、自由席を覗くと余裕があったのでそちらへ移動。連休前の週末だったのでメール作業などしていたらあっという間に目的地へ。

観光客の方がごった返す町。仕事先へタクシーで移動。車中から外を見ると、空が広く感じる。雲はまだまだ夏の雲。ただ、今年、暑かったものの、こんな感じの雲をあまり見なかった気がして、ぼんやりと眺めてしまう。

それから仕事いろいろ。その後、夜の食事まで時間があったので、近くのカフェで作業。店員さんのイントネーションが地元のトーンで、そういった街の中にいることが面白い。Wi-Fiが飛んでいると店頭に案内があり入ったが、Wi-Fiが弱くつながらない。そういったことに苦戦しつつ、仕事をする。

夜は地元の美味しい鍋のお店へ。観光用のとも違う、地元の人が普段行くお店に行けるのも楽しい。が、有難いことにたくさんお酒も勧められてしまい、結構なほろ酔いに。なんやかんやと遅くまで。

当たり前だけど、仕事はしっかり。翌日は一日仕事。まだまだ蒸し暑い一日。ずっと外にいるとぼーっとしてくる。仕事終わりに仕事関係の人に誘われて地元のラーメンを食べに行く。タクシーで移動していると、タクシーの運転手さんが「そのラーメン屋は最近できましたか?」と聞いてくる。なんでも半年前までその町で暮らしていたのだそうだ。だけど、そのラーメン屋を知らないという。「私が暮らしていた時は、〇〇というラーメン屋が一番人気でしたよ」と教えてくれる。目的のラーメン屋へ行くと、その隣がタクシーの運転手が教えてくれた〇〇というラーメン屋だった。もともと予定していたラーメン屋に向かい、そこも十分美味しかったが、その店を出た後に、教えてくれたラーメン屋を見ると、長蛇の列。「人数でいうとあっちが圧勝ですね」と一緒にいた人の弁。

仕事ということもあり、観光などということは当たり前ながらできなかったものの、電車も終わった夜の繁華街を歩いては、なぜか上半身裸で路上で眠っている若者を目撃したり、普段は観光客で賑わう有名な川沿いを丑三つ時に歩き、まばらな人たちと、乗車待ちのタクシーばかりの夜は、それはそれでなんだか面白く、宿泊費をケチって泊まったカプセルサウナも、露天風呂があり、それはそれで贅沢な気持ちになった。

時間があったとて、仕事をせねばならず、結局、Wi-Fiのあるカフェで一日を過ごすという事態もあったものの、それでもルーティンのように職場のデスクに向かうよりは、見ず知らずの街の川べりのカフェで、仕事を出来ることは心地よい。

9月半ばも過ぎたというのにまだまだ猛烈に暑く、夜も熱帯夜。いつになったらこの暑さが終わるのだろうと思いつつも、汗だくになりながらも、やはり季節の中では夏が好きだなと思う自分としては、この暑さはそのままでも良いなぁとも思う。

ただ、宿泊先では、無暗に窓を開けっぱなしもできないし、部屋にいるときは、扇風機も無いので、空調をつけておかないとさすがにどうにかなりそうになる。ただ、やはり空調をつけた部屋にずっといると、それはそれで体調がどうもよくない。そんなこんなで真夏の暑さの続く西の街で数日過ごした日々は充実していた。