東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

新宿へ、銀座へ、

昨日、昼に新宿にいた。
以前一緒に芝居をしたFさんと知り合いが出ている芝居を見るためだ。

土曜日に撮影があって、もうフラフラだったので、できることなら寝ていたいとも思ったけど、Fさんにお願い事をするつもりだったので、気力を振り絞って新宿へ行った。

芝居自体は2人芝居で、1時間弱だった。なぜか会場入り口に演出家の人が立っていて、僕達が入ろうとすると、握手をしてきた。なんなんだ。ここは日本だぞ、なんで見ず知らずの人にいきなり握手なんだ。ここはアメリカじゃねぇんだぞ、と思ったけれども断る理由もなかったので、握手をした。劇場に入ってから、パンフレットをひらくと演出家のコメントがあり、「今回は来てくれたみなさんと握手することに決めました」と書いてあった。一体何を決めているんだ、この演出家は。

観劇後、Fさんと喫茶店でしゃべる。最近気になっていることなどをいろいろ。Fさんは大学時代に国際政治のことや哲学のことを勉強していたので、その辺のことをいろいろ聞いていると突然「紀伊国屋書店に行こう」と言い出した。で、あれよあれよと紀伊国屋書店へついていくと、哲学や国際政治の本、二ーチェからメロロポンティまでいろいろな本を「松瀬君はこれを読め」と言って紹介してくれた。いきなりな人だ。あと中上健次に夢中だと言うと、ならコレだといってフォークナー短編集を薦めてくれた。フォークナーは中上健次が影響を受けた作家だったらしい。なるほどと思い、そのフォークナー短編集(新潮出版)を購入した。

あとFさんにお願い事をしたのは先に控えているリーディング公演の手伝いだ。最近は撮影ばっかりに頭が行っていたけど、そっちもすすめねばならない。とくに稽古場の確保などやっかいな問題は、僕は苦手でその辺をFさんに助けてもらいたいのだ。大学の頃は学生会館を何も考えずに利用できたけど、今はそうはいかない。稽古場確保もままならない。Fさんは快く引き受けてくれた。本当にありがたい。

ついで、夜には銀座でリーディング公演をする展覧会の打ち合わせ。そこでいよいよ日程が正式に決まった。
場所 銀座 ギャラリー airtist in
主催 Mi-L 「HEIWAR展」
展覧会会期 2004年9月14日(火)〜20日(月・祝)
リーディング公演 18日(土) 19時〜 19日(日)13時〜 計2回

8月ではなく、9月になった。でも準備期間がとれるので、それは少し助かった。今は映像の編集もしなくてはならないから。あと僕はリーディング以外になんか展示するのに、一つ参加する。それもすこし考えてみようと思う。一応、今回のテーマは「身近な平和」なんだけど、そこは好き勝手やる。主催の人に「松瀬君が作る作品は、テーマは平和だよね?」と聞かれて「はい」と即答したものの、おそらく平和とは微妙に違うものができると思う。直接的ではないものを作る。面白いものをつくりたい。でも主催の人がそれ見たら、どう思うだろうか。

それにしても疲れた。結局帰ったのは0時過ぎていた。もうろうとしながら、撮影した映像を見てみる。落ち着いて見ると、確かに撮影中はいいと思ったカットも、もう一度取り直したく思ってしまう。あといくつかミスも発見する。なぜその場で気づかなかったのか。それは監督した僕のミスだ。くやしいもんだ。しかしへこんでばかりはいられない。今日からいよいよ編集に取り掛かる。