東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『大馬鹿野郎に敗北』

■ 日曜日。夕方にふらっと外へ出ると風が吹いていてなんとも心地よかった。クーラーを点けないとおかしくなってしまいそうな日中の暑さを感じると、日本の夏はどうかしちまったのか、暑いのはもうこりごりだって気分になるけど、夕方に涼しさを感じるとなんだか夏の終わりを感じるようでそれはそれでやはりどこか寂しい。視界に飛び込んできた夕暮れは、オレンジ色に空を染めて、雲間からやさしい光が射して、なんだかとてつもなくきれいで、ちょっと寂しかった。そういえば、もう21日。8月も終盤になっている。


■ 奇妙なメールが届いたのは今日の朝で、そのメールによるとあるテレビ番組の企画でメールを誰かに送り、受け取った人はさらに友人にそのメールを送っていくというようにメールを次々と送ると、果たして何処まで拡がるのかということを調べているという旨が書いてあり、これは沖縄の○○さんから始まったメールです、この企画の結果は来週の番組内で発表します、とそれなりに具体的な内容が書かれてあったので「なるほど」と思い友人たちにメールを送った。せっかくだから全国に拡げてやれと思い、大阪や北海道、富山等、全国にいる知人にメールを送ってみるという自分なりの工夫を凝らしてみた。


■ 送信後、一体どうなるのかちょっとその番組を今度見てみようと胸躍らせていると、即座にメールを送った知人たちから返信がきた。そのメールを見て愕然とした。「それ、いたずららしいよ」「ホームページを確認してみな」等。さらには「その話題はすでに昨日、ネット上を賑わせたものですよ」ときた。悪戯だったか。しかも話題としてさえ、もう終わっているような悪戯だったとは。あわてて謝罪とお詫びのメールを送りなおす。悔しさと恥ずかしさでどうしよもなくなる。


■ とにかくこの悪戯を企てた大馬鹿野郎の術中にまんまとはまったわけで、その点に関してはまったく自分の落ち度だ。何よりそれに知人たちを巻き込んでしまったことが申し訳ない。しかしそれにしてもだ、一体なぜにこんなくだらない悪戯を企てるんだ。メールを使ってウィルスを撒き散らすとか実害があるものは本当に困るが、こういった地味な嫌がらせもそれはそれで余計に腹が立つ。きっと大馬鹿野郎は面白半分で企てて、こうやって騒がれているのを陰でほくそえんでいるのだろうよ。ちっさいことをしやがって。くそう、大馬鹿野郎め。


■ まぁさらに知人から返信されてきたメールには「でも、こんな企画をやってメールが届いたとしても、どうやって確認するんですかね?」というように書かれてあり、それが何よりも的を得ていると思った。僕がそういう大馬鹿野郎のつめの甘さをきちっと判断できていればこんな悔しい気持ちにならずにすんだわけだ。猛省。とにかく迷惑をかけた知人の方々、本当にすいませんでした。


■ 週末のこと。19日金曜。六本木にあるライブハウスへ行く。12月にやろうと予定している芝居と映像と音楽のイベントをやるための会場探し。オーナーの方にいろいろと相談してみる。そのライブハウスのオーナーの方と音楽を担当してくれるバンドのみんなが仲がよく、さらにイベントといっても今まであまりないような企画だそうで、オーナーさんも興味を持って聞いてくれた。残念なことに12月中は埋まっているらしく、やるとしたら1月の上旬になりそうだとのこと。とにかく少しずつ進行していく。


■ 下見後、一緒にライブハウスにいったバンドのIさんやMさんと食事をしながら話す。バンドのことをいろいろ聞いた。バンドにはバンドの利点と問題点がある。それは芝居をやっていてもおんなじで、集団を形成している人たちにはそれなりの悩みがあるものだ。他に音楽についての話とかもいろいろする。楽しかった。


■ それにしても週末の六本木はすごいことになっている。外人ばかりだ。お店に入ってくる人も外人なら客引きも外人だ。さらに喧嘩している人さえも外人同士ときた。外国に来た気分になる。新宿や渋谷とはまた異なる発展を遂げている。繁華街もいろいろだ。