東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『健康麻将の魅力』

■ 電車の中の中吊り広告で気になるのがありました。

『健康麻雀』

僕はあまり麻雀に詳しくないのですが、大学時代に麻雀をやる人々を沢山目撃していた僕なりのイメージに麻雀と健康はどうにも繋がらないのです。そういったわけでその「ありえない」漢字の組み合わせになんともいえない違和感を持ちまして。さらに広告には「お金をかけないマージャンです」「お一人でも自由に参加できます」とあり、ますますなんともいえない気持ちにさせられ、さらに「全国で10000名の会員の方々が楽しんでおります」とあり驚愕しました。10000人も健康麻雀をやっているのか。


■ 『健康麻雀』を高らかに謳っているのは日本健康麻将協会というところらしく、興味本位だけでインターネットで調べてみました。ありました。このホームページ、ちらっと見ただけですが、なかなかに興味深いものであります。


■ まず目に入るのが達筆のような字面のロゴで、そこに「賭けない 飲まない 吸わない」とあり、さすが健康麻雀だと唸らせてくれます。こだわりの一つとして麻雀を『麻将』と表記しているのも、既存の麻雀のイメージに染まらないマージャンをやろうとする意志の表れなのでしょうか。


■ 1988年設立という日本健康麻将協会の案内の項目を見るとその活動理念の崇高さに驚かされますし、特別代表である井出洋介氏は東京大学文学部社会学科卒業で卒論「麻雀の社会学」というまさになるべくしてなったというような経歴のお持ちだということが判ります。ちなみに経歴にはさらに『麻雀界のスーパースターとして、TV、雑誌、新聞などで活躍中』とあり、マージャンに詳しくない僕は知らなかったのですが、井出洋介氏、その筋ではかなり著名な方だと思われます。心強い特別代表です。


■ さらに健康麻将マナー十か条というものがあるらしく、そこには

「ゲームを始める前には「よろしくおねがいします」ゲームが終わったら「ありがとうございました」と挨拶しましょう 。」

といったさすが健康と思わせるマナーのラインナップが並びます。しかし

「「自分に厳しく人に優しく」を心がけましょう 。」

という条項は、なんだか判るようで判らない健康を感じました。すいません。


■ 協会トピックスは結構いいペースで更新されており、ためしに更新履歴の一番新しい「第三回品川区いきいき健康マージャン広場の集い開催レポート」を覗いてみました。それによると品川区いきいき健康マージャン広場は品川区在住の60歳以上の方を対象とする品川区福祉高齢事業部高齢事業課の事業の中でも登録人数の多いかなり人気の事業だとありました。


■ 報告レポートによりますと、その集いで優勝した方々には「いきいき大賞」と「いきいき賞」として品川区から記念の盾が贈られたそうですが、やはり大賞と賞では盾の種類も違うのだろうかと勝手に悩んでしまいました。しかし健康麻将は勝ち負けや賞品が重要ではないですものね。さらに優秀成績者の方々の写真が掲載されていましたが、彼等の目線が一切カメラを見ておらず、その視線の先に彼らは何を見ているのかが私の気がかりの一つであります。


■ このように大変興味深い健康麻将ですが、2つほど残念なことがあります。全国展開しているそうだが、未だ四国には会場がないようでして。大変残念なことです。特別代表である井出洋介氏には健康麻将四国進出のために是非がんばっていただきたいと思いました。また、コンテンツにある掲示板をクリックするとなんとも寂しいことになっていました。以前は掲示板があったのか判りませんが、全国にいる10000人の会員の方々はどういった風にこの掲示板を利用されていたのか、今ではわからないのが少々残念ではあります。


■ともかく大変興味深いものを発見して、なんともうれしい限りです。