東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『心配事/パラドックス定数』

■ 夜勤の夜。めっぽう寒くなってきた。天気予報でも土曜からかなり冷え込むといってるしいよいよ冬に突入か。


■ さきほど、日をまたぐくらいの時間にちょっとしたトラブルが発生してなんだかうろたえている。今回、芝居をするにあたって、音楽で参加してもらうバンドのかげわたりの好意でメーリングリストを使わせてもらっている。メーリングリストとは、まぁ、つまるところ、あるアドレスにメールを送るとあらかじめ登録してあるアドレスに一斉送信してくれるというもので、芝居とか参加者が多い集まりでの連絡に関してとても便利なものだ。


■ そのメーリングリストを使って、これまでいろいろなメールを送っていたのだけど、どうも一部の方にそれがうまく届いてないのではないかという疑惑が浮上。あわてて確認作業として各自に改めてメールを送ったりしているが、いかんせん夜も更けていて、未だ返事が全員から返ってきてない。だからよくわかっていない。実は明日、正確に言うと12日なので今日になるのだけど、この芝居の顔合わせを予定していて、事前にその件に関してメーリングリストで連絡していたつもりになっていたのだけど、それが届いてなかったら本当にまいった事態になる。というか徹底して確認しなかった僕の落ち度だし。それにしてもこういう事態が起こるとなんだかいろんなことに不安な気分になってくる。せっかく楽しみにしているのに。


■ 以下、覚書。


■ 10日(木)。3月に役者として参加させていただく芝居の主宰者Mくんと王子小劇場に芝居を観にいく。パラドックス定数という劇団の『大正八年 永田町』という芝居。とても面白かった。国会議事堂建設という史実に基づく物語。歴史考証の徹底さにはすごく驚かされる。いや、まぁ僕もそんなに詳しくないからよく判ってないところもあるんだけど。とにかくリアルに響いてくる。舞台上の役者はこれといった激しい動きをするわけではなく、ほぼ会話だけが行われる淡々とした芝居なのだけど、まったく緊張感が切れることがなかったのは、プロットの巧みさとか、役者の動きや配置などの動線がすっきりしているところとか、照明がとても良かったからではないだろうか。頭のいい人たちの話はなんだかかっこいいな。台詞とかすっげえ洗練されてるし。そして東京の地下にまつわる物語は個人的にかなり好きだ。謎はいい。ちなみにこのページでその公演の予告が見られるのだけど、公演に関するサイトだけに期間限定か。


■ 観劇後、Mくんや一緒に芝居を観に来たMくんの芝居に関わる方々と食事。3月の芝居は実は12月から稽古が始まるのだけど、僕は1月に自分の芝居をするので年内の稽古はけっこう休ませてもらう。その旨を改めて報告。1月後半からがんばります。そういえば観にいった芝居の折込の中に3月の芝居のチラシがあり、初めてそれを見た。いい具合のチラシ。チラシのイラストをかげわたりの家常さんが描いていて、宣伝文句を僕もなにかとお世話になっているFさんが担当したチラシだ。役者の参加者が多いとなんだか壮観。イラストも宣伝文句も素敵な感じ。初日と2日目の開演時間が19時15分になっていて、どうしてそういう時間なのかをMくんに訊ねたら、「帝劇風です」と言われた。それもMくんらしい。


■ Mくんに1月の芝居の台本を渡して帰路へ。極力、いろんな人に台本を読んでもらいたいと思っていて、誰かと会うときは台本を持っていくように心がけている。とにかくいろんな人に見てもらいたい。自信があるとかそういうわけではなく、数多くの人に読んでもらって、批評してもらいたいわけでして。台本に強度はあるのか、どうか。


■ 11日(金)。日中に池袋へ。改めて稽古場の確保。無事、借りれた。施設の担当者の方にとても親切に対応していただいてよけいに恐縮する。こっちはいろんなものに勝手に折り合いをつけてしまっているわけでして。


■ 夜に家常さんと電話。いろいろ話す。愚痴っぽい話もいっぱいしてしまったけど、それは表には出さないと二人で誓う。自分がこれだと信じるものをつくっていくのみだ。それがどういう風に他者に響いていくのかはよく判らない。固執するだけだと堅苦しいものになってしまうのかもしれないけど、柔軟すぎては駄目なのだと思う。しなやかにやわらかく、が重要なのかもしれない。